異色のキャリアを歩むFW
【写真:Getty Images】
FW:ダニ・オルモ(RBライプツィヒ/ドイツ)
生年月日:1998年5月7日(23歳)
20/21リーグ戦成績:32試合出場/5得点10アシスト
バルセロナのカンテラ(下部組織)出身だが、プロデビューの地は母国ではない。バルセロナBへの昇格が確実視されていた中、クロアチアのディナモ・ザグレブへと活躍の場を移したのである。そして、後に「選択は正しかったと思う」と振り返った通り、異国の地で大きく成長した男は、世界が注目する若手選手の一人に。現在はドイツの新興クラブであるRBライプツィヒで主力を張っており、スペイン代表の常連メンバーにもなっている。
攻撃的ポジションならどこでも務められるユーティリティー性が魅力。先日行われたユーロ2020(欧州選手権)・準決勝では偽9番として大いに躍動し、改めてその能力の高さを証明した。また、パス、ドリブル、シュートのすべても高質で、ゴールはもちろんのこと、アシストの生産にも大きく期待できる。東京五輪でも他国にとって大きな脅威になる可能性は十分に高いと言えるだろう。
ペドリ同様、23歳のアタッカーも所属クラブでレギュラーとして活躍し、ユーロでも主力としてタフに戦った。疲労の影響は少なからずあるはずだが、選手本人は昨年、FIFA(国際サッカー連盟)が行ったインタビューで「(2021年は)僕にとって忙しい夏になると思うけど、(ユーロと五輪)両方の大会に参加できることを願っているよ」と話していた。そのため、五輪に向けたモチベーションは高い。母国を頂点へと導けるか。
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