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右サイドのファーストチョイスとなった韋駄天フェデリコ・キエーザ【写真:Getty Images】
フェデリコ・キエーザ(背番号14)
生年月日:1997年10月25日(23歳)
所属クラブ:ユベントス
20/21リーグ戦成績:33試合出場/9得点9アシスト
今大会成績:6試合出場/2得点0アシスト
今大会当初はドメニコ・ベラルディの控えという立場だったが、途中出場の中でも結果を残したことで決勝トーナメント突入後からファーストチョイスとなった。準決勝スペイン代表では鋭いカウンターから単独で敵陣を切り裂き、劣勢の中で貴重な先制点を奪取。決勝進出の立役者となった。
技術力が抜群にある選手ではないが、爆発的なスピードと相手を弾き飛ばすフィジカルを前面に押し出した突破で違いを生み出すことが可能。その破壊力はイタリア国内でも1、2位を争うほど凄まじいものがあると言えるだろう。イングランド代表戦でもその威力を示すのか、大いに注目だ。
チーロ・インモービレ(背番号17)
生年月日:1990年2月20日(31歳)
所属クラブ:ラツィオ
20/21リーグ戦成績:35試合出場/20得点7アシスト
今大会成績:5試合出場/2得点1アシスト
2019/20シーズンには欧州最多得点者にもなったイタリア代表のエースだ。ゲームの組み立てにはあまり関与しないが、抜け出しの上手さと水準以上のパワー、そしてワールドクラスの決定力を武器に相手を恐怖へと陥れることが可能。良い意味でクラシカルなFWと言っていいだろう。
今大会はスタートダッシュに成功したが、決勝トーナメント突入後はまさかの無得点。イングランド代表との決勝では、エースとして優勝を引き寄せるゴールを決めたいところだ。ちなみに、ビビりな性格をからかわれてか、滞在先のホテルではよくロレンツォ・インシーニェに驚かされている。
ロレンツォ・インシーニェ(背番号10)
生年月日:1991年6月4日(30歳)
所属クラブ:ナポリ
20/21リーグ戦成績:35試合出場/19得点7アシスト
今大会成績:5試合出場/2得点0アシスト
ナポリ一筋のキャリアを歩む小柄なベテランFW。とにかく足元の技術が高く、細かなタッチを織り交ぜたドリブルで相手DFを翻弄し、敵陣深くまで侵入すれば精度抜群のシュートや正確無比なラストパスで違いを作り出す。とくに、左サイドからカットイン→コントロールショットの流れが得意だ。
背番号10を身に着ける小兵は今大会、開幕戦でゴールを決めるなどスタートダッシュに成功。その後も攻撃陣を牽引し、準々決勝ベルギー代表戦では見事なゴールを沈め勝利の立役者となった。ファイナルでも問題なければピッチに立つはずだが、イングランド代表の堅守をぶち破れるか。