13位:アルゼンチンの宝石
【写真:Getty Images】
FW:パウロ・ディバラ(アルゼンチン代表/ユベントス)
生年月日:1993年11月15日(27歳)
市場価格:5000万ユーロ(約60億円)
20/21リーグ戦成績:20試合出場/4得点3アシスト
パレルモからユベントスにやって来たのは2015年のことで、そこから瞬く間にアイドルとなった。2017/18シーズンからは伝統ある10番を身に着けており、2019/20シーズンは他の並み居る実力者を抑えセリエAの年間最優秀選手に選出されている。昨季はアンドレア・ピルロ監督の下で苦労したが、ユベンティーノからの期待と信頼は薄れていない。
アルゼンチンが生んだ「宝石」はオフェンスセンスが抜群だ。細かなタッチを駆使した「ドリブル」で局面を打開する姿はいかにも南米出身選手らしく、同胞の先輩リオネル・メッシと比較する声もある。また、狭いコースをいとも簡単に射抜くなどシュートセンスも非凡。足の振りが非常に速いので、相手のブロックに遭うことも少ない。
さらに視野が広くキック精度も高い。そのためチャンスメイクでも輝きを放つことが可能と、主役だけでなく脇役にもなれる点が大きな魅力だ。リーグ戦二桁アシストを記録した一昨シーズンは、絶対的エースのクリスティアーノ・ロナウドをよく引き立てていた。とくに、バイタルエリアでこの男にスペースを与えるのは、無防備で凶暴な肉食動物と戦うほど危険だ。
一方で身長177cmと特別大柄ではないレフティーは、やはり「フィジカル」や「空中戦」で相手に劣ってしまうことが多い。また、好不調の波がやや激しい点もマイナス評価となっている。
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