【写真:舩木渉】
U-24日本代表は5日から、静岡県内で東京五輪に向けた合宿を開始した。6日の練習ではGKも入れた10対10+フリーマン1人でのスモールコートゲームも行うなど、選手たちは精力的に汗を流している。
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オーバーエイジ選手としてチームに加わっているMF遠藤航は「ついに始まったな、という気持ちでみんなまた集まれて、雰囲気もすごくいいです」と明かした。自身を筆頭に海外組の選手たちは「ここからしっかりコンディションを作っていこう、というところ」と語ったが、ピッチ上での動きにはキレがあり、オフ期間明けであることを感じさせないパフォーマンスを見せている。
「(目標は)やっぱりメダルだと思いますし、個人的には金メダルを獲るつもりで。みんなその意識でやっていると思うので、本当にそこだけです」
五輪本大会に向けた準備が本格化するなかで、気持ちも高まってきている。2016年のリオデジャネイロ五輪にも出場していた遠藤は「3試合では終わらせたくない」と、グループステージ敗退に終わった前回大会のリベンジに燃えているようだ。
「やっぱりシンプルに3試合で終わらせたくない。前回は本当に長い間準備をしてきたなかで、いざオリンピックが始まって、予選(グループステージ)敗退で3試合で終わってしまって、それは本当に悔しいし、もっと一緒にプレーしたいという思いが個人的にはすごくあった。
東京五輪世代の選手たちもずっと準備をしてきて、今回の五輪という舞台に臨むので、その意味では本当に3試合で終わらせたくない。初戦の戦い方であったり、メンタル的な部分のサポートとか、プレーでももちろん(先頭に立って)やっていきたいと思います」
チームの雰囲気は良好。6月の活動からオーバーエイジ選手も合流しており、一丸となってメダル獲得を目指す機運もできてきている。遠藤も「いまのままでいいと思う。みんなすごく意欲的にトレーニングしているので、何か変えなければいけないところがあるのかと言うと、そんなにないと僕は思っている」と言う。全体的なムードの良さはチームの強みだ。
「やはり中2日での連戦になって、厳しい戦いになると思うので、このチームの総合力が間違いなく試される。もちろんメンバーをどうやっていくのかは監督が決めることですけど、やっぱり誰が出てもしっかり結果を残せる状態を作らなければいけないと思っていますし、スタメンで出る、出ないにかかわらず、全員が出たときに最大のパフォーマンスを出せる準備をしていくことが大事だと思っています」
12日にはU-24ホンジュラス代表と、17日にはU-24スペイン代表との国際親善試合が組まれており、五輪本番に向けてテストマッチの機会が2試合残されている。22日に迎えるU-24南アフリカ代表との東京五輪初戦に向けた準備は、最終段階に入った。
(取材・文:舩木渉)
【了】