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Jリーグ 3年前

前半に一発退場の横浜F・マリノスはなぜ勝てたのか? 先制ゴールのオナイウ阿道が意識していたことは…【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「日本代表でいろんなものを感じて帰ってきた」



「得点チャンスがなかったわけではないし、よりチームを楽にできる状況は沢山あったので責任は感じていました。代表でいろんなものを感じて帰ってきたら、チームの状況があまりよくなかった。僕が戻って変わらなかったら自分的にも苦しいし、チーム的にもいい方向に進まない。スタッフからも『チャンスは作れているから信じて続けてくれ』と言われていたので、絶対に取れるとイメージしてやった結果が今日のゴールにつながったのかなと思います」

 結局、柏戦は前田大然のラッキーな2点目でリードを広げ、横浜FMが2-1で勝利。J1・5連勝で、川崎Fとの勝ち点差を12にした。試合数が2試合少なく、直接対決が残っていることも踏まえると、逆転タイトルの可能性は十分ある。

 ただ、東京五輪中断前は7月10日のアビスパ福岡戦がラストとなるが、もう1人の看板アタッカー・前田大然はU-24日本代表に合流。退場したマルコス・ジュニオールも出場停止となり、畠中槙之輔もこの試合で負傷して交代を余儀なくされた。主力級が何枚か欠ける状況が想定されるだけに、オナイウに託されるものはより大きくなるはずだ。

「誰がいるいないに関係なく、自分がやることは変わらない。チームによりプラスになることができたらいいと思います。マリノスは全体的な総合力があるし、今日途中から出てきた選手、サブにはしっかりした選手がいる。そこにまったく不安はないですね」と背番号45は平常心で勝ち点3を手にする覚悟だ。

 ここまで来たら、得点ランキングトップに立つ14点の古橋亨梧をかわして頂点に立ちたいところ。プロ入り後、5クラブを渡り歩くなどの紆余曲折を経て、成り上がってきた雑草FWが才能を大きく開花させるのはここからだ。

(取材・文:元川悦子)

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