ユーロ2020(欧州選手権)準々決勝、イタリア代表対ベルギー代表が現地時間2日に行われ、2-1でイタリア代表が勝利した。FIFAランキング1位のベルギー代表に対し、イタリア代表はカウンタープレスと鮮やかなミドルシュートで2得点を奪った。その中心では背番号6が輝いていた。(文:加藤健一)
14連勝同士の対決
イタリア代表が最後に敗れたのは、2018年9月に行われたUEFAネーションズリーグのポルトガル代表戦。以来、ロベルト・マンチーニ監督が率いるチームはこの試合の前までに31戦無敗という成績で、同国の連続無敗記録を82年ぶりに塗り替えていた。
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対するベルギー代表もイタリア代表と同様に、予選を10戦全勝で通過してきた。グループステージはともに3連勝で、ラウンド16も突破。31戦無敗のイタリア代表とFIFAランキング1位のベルギー代表は準々決勝で顔を合わせることになった。
ラウンド16でベルギー代表は2人の主軸が負傷するアクシデントに見舞われた。ケビン・デ・ブライネはイタリア代表戦に間に合ったが、エデン・アザールはベンチ外。このポジションには19歳のジェレミー・ドクが先発で起用されている。
初めにゴールネットを揺らしたのはイタリア代表だった。ロレンツォ・インシーニェが蹴った右サイドのFKをゴール前でジョバンニ・ディ・ロレンツォが触り、ファーでレオナルド・ボヌッチが押し込む。しかし、ボヌッチのオフサイドが取られゴールは認められなかった。
それでも、イタリア代表はその後もベルギー代表のゴールを脅かす。31分にはカウンタープレスでボールを敵陣で奪い返し、マルコ・ヴェラッティからパスを受けたニコロ・バレッラが決めた。
ベルギー代表の守備の綻びが、失点という形で表れてしまった。