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EUROの得点王候補チーロ・インモービレ【写真:Getty Images】
アンドレア・ベロッティ(背番号9)
生年月日:1993年12月20日(27歳)
所属クラブ:トリノ
20/21リーグ戦成績:35試合出場/13得点7アシスト
代表通算成績:33試合出場/12得点7アシスト
「16歳の時、友達みんながクラブに行っているのを見て辛かった。僕は次の日に試合があったから泣きそうになりながら早く寝たんだ」。こうした過去もあったようだが、サッカーと向き合い続けてきたからこそ、今ではイタリアを代表する選手となった。パワフルかつスピードがあり、文字通り「突進」して敵のブロックを破壊できるFWは、EUROでの「鶏パフォーマンス」披露なるか。
ロレンツォ・インシーニェ(背番号10)
生年月日:1991年6月4日(30歳)
所属クラブ:ナポリ
20/21リーグ戦成績:35試合出場/19得点7アシスト
代表通算成績:41試合出場/8得点9アシスト
先日30歳となった生粋のナポリっ子。とにかく足元の技術が高く、細かなタッチを繰り返すドリブルや巧みなラストパスで違いを作り出す。左サイドからカットイン→コントロールショットの流れは十八番と言っていいだろう。前回のEUROは全5試合中3試合に出場もプレータイムはわずか36分。悔しさを味わったが、今大会は自身の右足からアッズーリに歓喜を呼び込みたい。
ドメニコ・ベラルディ(背番号11)
生年月日:1994年8月1日(26歳)
所属クラブ:サッスオーロ
20/21リーグ戦成績:30試合出場/17得点8アシスト
代表通算成績:11試合出場/5得点0アシスト
やや数字が伸び悩んだ時期もあったが、近年は凄みを取り戻している。2019/20シーズンはリーグ戦で二桁得点&アシストを記録し、2020/21シーズンはキャリアハイとなる同17得点を叩き出した。切り返しを駆使したドリブルの鋭さは抜群で、最後はクオリティーの高い左足で確実に攻撃を仕上げる。サッスオーロでの好調ぶりをEUROでも示すことができるか。
フェデリコ・キエーザ(背番号14)
生年月日:1997年10月25日(23歳)
所属クラブ:ユベントス
20/21リーグ戦成績:33試合出場/9得点9アシスト
代表通算成績:25試合出場/1得点5アシスト
黄金期のセリエAで活躍したエンリコ・キエーザを父にもつサラブレッド。圧倒的な得点力を持っているわけではないが、爆発的なスピードとフィジカルの強さを誇っており、縦への突破力に関してはイタリア国内でも1、2位を争うほど凄まじいものがある。守備時の猛烈なプレスも見事だ。ちなみに先月、ロベルト・マンチーニ監督からは「セリエAで最も成長した選手」と絶賛された。
チーロ・インモービレ(背番号17)
生年月日:1990年2月20日(31歳)
所属クラブ:ラツィオ
20/21リーグ戦成績:35試合出場/20得点7アシスト
代表通算成績:46試合出場/13得点6アシスト
セリエA直近5シーズンで4回も20得点以上を叩き出してきたイタリア屈指の点取り屋だ。相手の守備ブロックをいとも簡単に攻略する抜け出しの上手さに水準以上のパワーも兼備。そして何より決定力が抜群に高いので、訪れたチャンスを逃すことが少ない。今大会の得点王候補の一人と見ていいだろう。大の飛行機嫌いで大のゲーム好きであることは有名な話。
フェデリコ・ベルナルデスキ(背番号20)
生年月日:1994年2月16日(27歳)
所属クラブ:ユベントス
20/21リーグ戦成績:27試合出場/0得点1アシスト
代表通算成績:30試合出場/6得点4アシスト
27歳のレフティーはユベントスで苦戦中だ。アンドレア・ピルロ監督の下では主にジョーカーとしてリーグ戦27試合に出場したが、精彩を欠きFWとしては屈辱的な0得点フィニッシュ。存在感は皆無だった。EURO本大会での期待値も決して大きいとは言えない。ちなみに先日、「ここ(イタリア代表)だと楽しめる」と発言し、ピルロ夫人の怒りを買った。
ジャコモ・ラスパドーリ(背番号22)
生年月日:2000年2月18日(21歳)
所属クラブ:サッスオーロ
20/21リーグ戦成績:27試合出場/6得点3アシスト
代表通算成績:1試合出場/0得点0アシスト
5月の時点でA代表は未経験だったが、ロベルト・マンチーニ監督から嬉しい「サプライズ招集」を受けることに。EURO本大会でスタメン起用される可能性は低いはずだが、切り札としてどこまで力を示せるか。セルヒオ・アグエロにインスピレーションを受けたという若きFWに、マンチーニ監督は「パオロ・ロッシのような活躍を見せてくれることを願っている」と期待を寄せる。