13位:怪物だった元フランス代表DFを父に持つ快足FW
【写真:Getty Images】
FW:マルクス・テュラム(フランス代表/ボルシア・メンヒェングラートバッハ)
生年月日:1997年8月6日(23歳)
市場価値:3500万ユーロ(約42億円)
20/21リーグ戦成績:29試合8得点7アシスト
ボルシア・メンヒェングラートバッハでの2シーズンで公式戦25得点を記録したマルクス・テュラムは、多士済々のフランス代表に名を連ねた。同国史上最多出場記録を持つリリアン・テュラムがパルマでプレーしていた時期にこの世に生を受けたサラブレッド。フランスでは2部でも経験を積み、2019年夏にドイツへと渡っている。
伝説的なDFだった父とは対照的に、アタッカーとしての才能を見せている。身体能力の高さは父親譲りで、DFラインの突破は迫力満点だ。スプリントは時速35kmを超えることもあり、ブンデスリーガではトップクラスの速さだ。スピードと強さを活かしたダイナミックなプレーが、ブンデスリーガでは脅威となっている。
その卓越したポテンシャルとは対照的に、まだ改善の余地も残されている。昨年12月のホッフェンハイム戦では相手選手に唾を吐いたことで退場処分を受けた。6試合の出場停止と罰金処分を科されたこの行為に対し、「あれは本当に私の息子なのかと自分に問いかけたほど」と父もショックを受けたようだ。しかし、1人の選手として成熟していけば、父リリアンのように歴史に名を残す選手になるかもしれない。
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