9位:ラ・レアルの若きエース
【写真:Getty Images】
FW:ミケル・オヤルサバル(スペイン代表/レアル・ソシエダ)
生年月日:1997年4月21日(24歳)
市場価格:7000万ユーロ(約84億円)
20/21リーグ戦成績:33試合出場/11得点8アシスト
レアル・ソシエダでは長くシャビ・プリエトが活躍してきたが、そんな偉大なレジェンドから「10番」を継承したのがミケル・オヤルサバルである。現在スペイン代表の常連にもなったレフティーは、18歳でトップチームデビューを飾ると、そこから順調に成長し今や欠かせないエースに。数多くのビッグクラブからも熱い視線を注がれている。
現代サッカーでは希少種となった左利きの左ウイングだ。爆発的な「スピード」はなく単独での突破力はやや落ちるかもしれないが、スペイン人らしく「テクニック」が卓越しており、敵に囲まれても簡単にボールを失うことがない。また「パス」精度の高さも非凡で、味方の動きを見逃さず高い確率でチャンスを生むことを可能としている。
オフ・ザ・ボールの巧みな動きは優れた「IQ」が備わっているからこそと言っていい。ボールを受けるタイミングと場所の“最適解”をよくわかっている。また、テクニカルで常に冷静なイメージが強いが、激しいボール奪取を厭わないなど戦う気持ちも人一倍強い。このメンタリティーもまた、若くしてエースを担える所以と言えるのかもしれない。
先述した通り非凡なセンスを持つオヤルサバルには数多くのビッグクラブが注目している。近い将来ステップアップするのか、それともソシエダにすべてを捧げるのか。今後の動向から目が離せない。
【次ページ】8位:レアル史上最悪の買い物になりつつある男