【写真:Getty Images】
スペインのエイバルに所属していたMF乾貴士が2020/21シーズン限りで退団することが28日に発表された。5年間の在籍で様々な記録や強烈なインパクトを残したクラブを去ることになる。
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2015年夏にフランクフルトからエイバルへ移籍した乾は、ベティス、アラベスへの移籍を挟みつつ通算5年間エイバルに在籍。2014年に初の1部昇格を果たし、2017/18シーズンに9位という最高順位を残したエイバルにとっては、クラブの歴史の中で最も輝かしい時期を支えた主力選手の一人となる。
スペインでプレーした日本人選手としても実績はトップクラス。昨年12月にはリーガでの通算150試合出場を達成し、イランのジャバド・ネクナム氏を上回るアジア国籍のリーガ最多出場選手となった。通算14得点も日本人選手ではリーガ最多だ。
その輝かしい5年間の中でも、乾が最高のパフォーマンスを見せた試合のひとつと言えるのが2016/17シーズンのリーガ最終節。優勝の可能性を残していたバルセロナから2ゴールを奪った試合だ。
日本人選手にとってバルサから公式戦でゴールを奪うのは初、そしてカンプ・ノウでのゴールも初。それだけにとどまらず2得点を挙げ、しかもどちらのゴールも素晴らしい“ゴラッソ”だった。
1点目は右サイドからのクロスにエリア左で合わせ、難しいバウンドにうまく合わせてGKマルク=アンドレ・テア・シュテーゲンを破る。2点目もエリア左から、バウンドする横パスを左足で強烈に叩き込んだ一撃だった。
1部に在籍した7年間でエイバルはバルセロナに対して2分け12敗と一方的に負け越しており、一時的とはいえ2点のリードを奪ったのはこの試合が唯一。4点を奪われての逆転負けに終わったとはいえ、現地エイバルサポーターにも乾の活躍は強烈な印象を残していることだろう。