DF
マッツ・フンメルス【写真:Getty Images】
マッツ・フンメルス
生年月日:1988年12月16日(32歳)
所属クラブ:ドルトムント
20/21リーグ戦成績:33試合5得点
代表通算成績:70試合5得点
やはり今回のドイツ代表メンバーのDF陣の中で注目を集めるのは、約2年半ぶりの代表復帰となったマッツ・フンメルスだろう。スペイン代表には0-6、北マケドニア代表には1-2と歴史的な敗戦を喫したドイツ代表にフンメルスが帰ってきた。対人、空中戦の強さは今でも圧倒的。さらにはディフェンスリーダーとして守備陣を支える働きが期待される。2018年11月から代表としてプレーしていないものの、クラブではコンスタントに出場してきた。コンディション面も心配いらない。ベテランとして、6大会ぶりの優勝に貢献できるか注目だ。
クリスティアン・ギュンター
生年月日:1993年2月28日(28歳)
所属クラブ:フライブルク
20/21リーグ戦成績:34試合3得点3アシスト
代表通算成績:1試合0得点
クリスティアン・ギュンターは育成年代からフライブルクに在籍し同クラブ一筋。現在は主将を務め、同クラブの象徴的な存在となっている。これまでフランクフルトのトップチームで293試合に出場してきたギュンターは、代表でのプレーは2014年5月の1試合のみ。クラブでの活躍が認められ、代表復帰となった。前回の代表戦で左サイドバックを務めたエムレ・ジャンやロビン・ゴセンスなどライバルは多いが、約7年ぶりの出場となるだろうか。
マティアス・ギンター
生年月日:1994年1月19日(27歳)
所属クラブ:ボルシア・メンヒェングラートバッハ
20/21リーグ戦成績:34試合2得点1アシスト
代表通算成績:37試合2得点
マティアス・ギンターは4バック時のCBのみならず、右サイドバックや3バック時の右でもプレーでき、ポリバレント性やユーティリティ性を持ち合わせる。2016年に行われたリオ五輪では5試合に出場2得点を記録。ドイツ代表の銀メダル獲得に貢献した。A代表にはこれまで37試合に出場。3月のワールドカップ予選では全3試合に出場となった。今回のユーロでは、前回の代表戦は怪我で出場できなかったニコラス・ジューレや2年半ぶりの復帰となったマッツ・フンメルス、アントニオ・リュディガーとポジションを争うことになる。自身初のユーロ出場で優勝に貢献したいところだ。
ルーカス・クロスターマン
生年月日:1996年6月3日(24歳)
所属クラブ:RBライプツィヒ
20/21リーグ戦成績:23試合1得点
代表通算成績:12試合0得点
ルーカス・クロスターマンは所属するRBライプツィヒで主にCBを担っているが、両サイドバックや右サイドハーフでもプレーできる。ドイツ代表では主に右サイドバックでプレーし、右サイドハーフでの起用もある。3月のワールドカップ予選では2試合で右サイドバックとして出場。4バック時には右サイドバックで起用されることになるだろう。今季のリーグ戦序盤は膝の怪我で出場機会が少なかったが、中盤戦から順調に出場機会を重ね、ライプツィヒの今季リーグ2位入りに貢献した。着実に成長している24歳DFは自身初のユーロでどんなプレーを見せてくれるのだろうか。
マルセル・ハルステンベルク
生年月日:1991年9月27日(29歳)
所属クラブ:RBライプツィヒ
20/21リーグ戦成績:24試合2得点2アシスト
代表通算成績:8試合1得点
マルセル・ハルステンベルクは今季リーグ戦2位のRBライプツィヒを支えた左サイドバックだ。同クラブに所属するルーカス・クロスターマンとともに今回もドイツ代表に選出された。今季の序盤戦は怪我の影響で出場機会が限られていたが、公式戦31試合に出場2得点2アシストを記録。左サイドバックのみならず、CBとしても起用できるためユーロのような短期決戦においては非常に貴重な選手だ。怪我のため、昨年11月と今年3月の代表戦は見送られたが、その実力は十分。自身初のユーロという舞台で暴れてもらいたい。
ニクラス・ジューレ
生年月日:1995年9月3日(25歳)
所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン
20/21リーグ戦成績:20試合1得点
代表通算成績:29試合1得点
今季は怪我の影響で思ったようなプレーができなかったニクラス・ジューレだが、今ではドイツ代表を背負う若きCBだ。恵まれた体格を活かした対人での守備や空中戦の強さは圧倒的。欧州の相手を吹き飛ばすほどのフィジカルでゴールを守る。今季の後半戦での怪我が気になるところだが、今年5月15日のフライブルク戦で復帰。不調となっているドイツでは、この選手の貢献度がカギを握ることだろう。マッツ・フンメルスなどのベテラン勢が復帰となったが、ポジション争いを制しドイツをユーロ優勝に導く活躍をすることができるだろうか。
ロビン・コッホ
生年月日:1996年7月17日(24歳)
所属クラブ:リーズ・ユナイテッド/イングランド
20/21リーグ戦成績:17試合0得点
代表通算成績:7試合0得点
ロビン・コッホは2017年8月にカイザースラウテルンからフライブルクへ完全移籍。2019年9月には膝の靭帯を損傷。その後復帰を遂げたが、昨年8月にリーズ・ユナイテッドと4年契約を結び初めてのドイツ国外でのプレーとなった。イングランド挑戦1年目だったが、コッホは開幕戦からいきなりスタメンフル出場。順調な滑り出しを見せたが、中盤戦に膝を負傷してしまい今年3月に復帰となった。リーグ戦最後の3試合は欠場したが、今季はリーグ戦17試合の出場となった。膝の負傷が懸念されたが、今回のユーロでもドイツ代表に選出された。同選手はCBのみならず、ボランチでもプレーできる。昨年11月以来の出場機会は訪れるだろうか。
アントニオ・リュディガー
生年月日:1993年3月3日(28歳)
所属クラブ:チェルシー/イングランド
20/21リーグ戦成績:19試合1得点
代表通算成績:39試合1得点
アントニオ・リュディガーは所属するチェルシーの今季リーグ戦序盤、ベンチを温める日が多かったが、今年1月16日のフラム戦でフル出場を果たすと、一気に出場機会が増える。リーグ戦では19試合に出場し、来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に貢献。さらには今季のCLでの欠場はわずか2試合。11試合に出場し、チェルシーのCL優勝に貢献した。前回大会は怪我のため出場できず。そのため、今回が初のユーロとなる。3月のワールドカップ予選では全3試合に出場し、ヨアヒム・レーヴ監督からの信頼も掴んでいる。DFの要としてのプレーを期待したい。
ロビン・ゴセンス
生年月日:1994年6月5日(26歳)
所属クラブ:アタランタ/イタリア
20/21リーグ戦成績:32試合11得点6アシスト
代表通算成績:4試合0得点
アタランタに所属するロビン・ゴセンスは左サイドハーフもこなすことができるDFだ。左サイドから多くのチャンスを作り出し、チームに貢献することができる。今季のリーグ戦では32試合に出場し、キャリアハイとなる11得点6アシストを記録。アタランタでは主に左サイドハーフでプレーし、その攻撃力に磨きがかかってきた。代表キャップ数はわずか4と代表経験は浅いが、クラブでの活躍はホンモノのはずだ。ゴセンスは左サイドバックとして自身初となるユーロ出場を狙う。