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Jリーグ 3年前

小泉佳穂なしで浦和レッズの攻撃は成り立たない。「文句なし」と振り返る決勝ゴールを生んだ「判断の共有」とは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

明治安田生命J1リーグ第20節、浦和レッズ対アビスパ福岡が27日に行われ、2-0で浦和が勝利した。この試合で貴重な先制点を挙げたのは、開幕からトップ下のポジションで躍動する小泉佳穂。リカルド・ロドリゲス監督が信頼する背番号18が下した一瞬の判断が、浦和に勝利をもたらした。(取材・文:元川悦子)

浦和レッズを勝利に導いた背番号18

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【写真:Getty Images】



 リカルド・ロドリゲス監督就任1年目の今季、キャスパー・ユンカー、アレクサンダー・ショルツ、酒井宏樹、江坂任と大型補強が続いている浦和レッズ。特にユンカー加入の効果は大きく、5月のJ1では3勝2分1敗と白星先行した。6月に入ってからは20日の湘南ベルマーレ戦で逆転負けの不覚を喫したものの、27日の柏レイソル戦は勝利。目標であるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)圏内も見えつつある。

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 こうした中、迎えた27日のホーム・アビスパ福岡戦。堅守を誇る福岡には5月1日のアウェイ戦で0-2と負けているうえ、リカルド監督自身も昨季まで率いていた徳島ヴォルティス時代から長谷部茂利監督に3連敗中。守護神・西川周作にとっても鈴木彩艶の台頭を許すきっかけになった試合だ。浦和としては新たな一歩を踏み出すために、勝って数々の因縁を断ち切る必要があった。

 戦前の予想通り、浦和がボールを支配し、福岡が守るという展開で始まったこの一戦。ゲームを動かしたのは、トップ下に入った金髪の18番だった。

 前半11分、右サイドを上がった西大伍から横パスを受けた小泉佳穂は、スライディングタックルをお見舞いしてきた前寛之を巧みにかわし、ペナルティエリア左外の位置までドリブルで持ち込んだ。そして目の前にマークがいないと見るや、遠目の位置から左足を一閃。GK村上昌謙が反応できない鋭いボールを右隅に突き刺したのだ。

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