アテネ五輪
初戦・パラグアイ戦のフォーメーション
監督:山本昌邦
成績:グループステージ敗退(1勝2敗)
布陣:3-5-2
アテネ五輪世代を率いたのは、アトランタ五輪で西野朗監督を支え、日韓ワールドカップでフィリップ・トルシエ監督を支えた山本昌邦だった。A代表での経験も豊富な小野伸二、高原直泰、曽ヶ端準をオーバーエイジとして召集したが、高原は病気のため大会前に離脱。予選でキャプテンを務めていた鈴木啓太が落選となり、当時フェイエノールトでプレーしていた小野の合流も直前に。チーム作りは難航を極めた。
布陣はトルシエジャパンをベースにした3-5-2。GKは曽ヶ端準で、最終ラインは那須大亮、田中マルクス闘莉王、茂庭照幸。阿部勇樹と今野泰幸が中盤の底に入り、ウイングバックは徳永悠平、森崎浩二、松井大輔、駒野友一、石川直宏といった選手が務めた。トップ下の小野がキャプテンを務め、高松大樹と大久保嘉人が2トップで並んだ。
初戦のパラグアイ戦では立ち上がりに失点を喫してしまう。その後は打ち合いになり、3-4で惜敗。続くイタリア戦も立ち上がりにダニエレ・デ・ロッシとアルベルト・ジラルディーノにゴールを決められ、連敗でグループリーグ敗退が決まった。消化試合となった第3戦は大久保のゴールで勝利を収める。グループステージ3試合で6得点は、1996年のアトランタ五輪以降最多だったが、自らのミスによる失点が響いた。
●初戦・パラグアイ戦先発メンバー
▽GK
1 曽ヶ端準
▽DF
4 那須大亮
2 田中マルクス闘莉王
3 茂庭照幸
▽MF
15 徳永悠平
5 阿部勇樹
6 今野泰幸
7 森崎浩二
8 小野伸二
▽FW
16 大久保嘉人
9 高松大樹
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