UEFAユーロ2020(欧州選手権)グループリーグA組第2節、イタリア代表対スイス代表が現地時間16日に行われ、3-0でイタリア代表が勝利した。2試合続けて3点を奪ったイタリア代表は、最終節を残してグループステージ突破を決めた。その強さを要因は、この試合で2得点を決めた23歳、マヌエル・ロカテッリのプレーにある。(文:加藤健一)
イタリア代表の強さは本物か?
イタリア代表は2試合連続で3得点を奪い、今大会一番乗りでグループステージ突破を決めた。2018年9月のポルトガル代表戦を最後に、29試合無敗(24勝5分)で、直近10試合は無失点。時期尚早なのではないかと思いながらも、期待は膨らむばかり。その戦いぶりを見るにイタリア代表は優勝候補の一角を占めるといってもいい。
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「最初の時間は苦しんだが、ハイプレスをかけることで相手にミスを引き起こさせた」
ロベルト・マンチーニ監督がそう語るように、イタリア代表は時間の経過とともに試合の主導権を握った。前半のボール保持率は50%ずつだったが、パス成功数や走行距離ではイタリア代表が上回った。これは、イタリア代表が敵陣で長い時間を過ごしていたことを示している。
イタリア代表は18分にCKをジョルジオ・キエッリーニが押し込んだが、ハンドが取られてゴールは認められず。主将を務める36歳のキエッリーニはその直後に負傷交代となってしまう。嫌な流れになりそうな展開で、スコアを動かしたのはイタリア代表の背番号5だった。
中盤でボールを拾ったマヌエル・ロカテッリがダイレクトで右サイドに展開すると、これを受けたドメニコ・ベラルディがドリブルで縦に切り込む。ゴール前への折り返しに飛び込んだのは起点となるパスを出したロカテッリ。イタリア代表は26分に先制した。
52分にはロカテッリがミドルレンジから左足を振り抜いてリードを2点に広げる。その後は3バックに変更して重心を下げ、スイス代表の攻撃を封じた。89分にはチーロ・インモービレに2戦連続となるゴールが生まれて3-0とした。
イタリア代表は2試合連続3得点で連勝し、1試合を残してグループステージ突破を決めた。最高のスタートダッシュを切ったが、イタリア代表の強さは果たして本物なのだろうか。