FW
【写真:田中伸弥】
ミャンマー戦:大迫勇也(フル出場)
大迫勇也が5得点の大爆発でエースストライカーとしての役割を十二分に果たした。ゴールの場面以外でも、2列目のアタッカー陣が気持ちよく力を発揮でいるよう気配りが行き届いたポジショニングや正確なポストプレーが抜群で、改めて代役不在の人材であることを示した。
U-24日本代表戦:大迫勇也(62分OUT)、浅野拓磨(46分IN)
大迫は確かなポストプレーで存在感を発揮し、U-24代表のセンターバックたちに格の違いを見せつけた。浅野は交代当初こそ2列目のサイドに入り、スピードを生かしてゴール前に進出。小川のクロスに合わせてゴールも奪った。大迫の交代にともなって最前線に移動したため、FWとしてのプレー時間の方が長かった。
タジキスタン戦:浅野拓磨(74分OUT)
武器であるスピードを生かして多くのチャンスに絡んだが、あとはゴール前の落ち着きさえあれば…というパフォーマンス。ゴールという結果だけが足りなかった。終盤には古橋が1トップに入って可能性を感じさせるプレーを披露していた。
セルビア戦:古橋亨梧(46分OUT)、オナイウ阿道(46分IN)
タジキスタン戦で1得点1アシストと大きなアピールに成功した古橋だったが、1トップ先発起用されたセルビア戦では攻撃の停滞を招く原因に。相手のディフェンスラインの裏へ抜ける動き一辺倒で、ほとんど試合の流れから断絶したところで走り回っていた。一方、後半から起用されてA代表デビューを飾ったオナイウは古橋にできなかったポストプレーで前線に起点を作り、オフサイド判定で認められなかった“幻のゴール”も。大迫の離脱によって不安視されていた1トップに新たな可能性が生まれた。
キルギス戦:オナイウ阿道(68分OUT)
A代表初先発を飾ったオナイウは、27分のPKを皮切りに31分に川辺のクロスから2点目、33分には小川のクロスに頭で合わせて3点目。代表初ゴールからわずか6分間でハットトリックを達成した。前半だけで8本のシュートを放つなど積極性は抜群。今後は日本代表の1トップの競争にコンスタントに関わってきそうな気配だ。終盤は3バックもテストされ、1トップに入った浅野にもゴールが生まれた。
FW査定
やはり1トップに大迫は不動。そこにオナイウがライバルとして躍り出るか。最前線で期待されていた浅野や古橋は、今の日本代表の戦い方の中では1トップだと厳しそう。ボールを収められてポストプレーで起点となりながら、2列目と連係してゴール前に入っていける選手が必要だ。
A評価:大迫勇也
B評価:オナイウ阿道
C評価:浅野拓磨、古橋亨梧
【了】