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日本代表 3年前

日本代表の最新序列は? 5・6月シリーズ全選手査定。5試合終えポジション別にA〜C評価、アピールに成功したのは…

シリーズ:編集部フォーカス text by 舩木渉 photo by Shinya Tanaka, JFA

DF(サイドバック)

酒井宏樹
【写真:田中伸弥】

ミャンマー戦:酒井宏樹(46分OUT)、長友佑都(フル出場)、室屋成(46分IN)

 U-24代表への合流を控えていた酒井は前半のみのプレーで、後半からは右サイドバックに室屋が起用された。両サイドバックとも積極的な攻撃参加で多くのチャンスに絡み、室屋と長友はそれぞれ2アシストずつを記録した。

U-24日本代表戦:長友佑都(46分OUT)、室屋成(80分OUT)、小川諒也(46分IN)、山根視来(80分IN)

 先発した両サイドバックは、クオリティの高いU-24日本代表のアタッカーたちをことごとく封殺。守備で対峙した相手を抑え込み、積極的な攻撃参加で若者たちを押し下げていく“大人”のサッカーを披露した。後半から出場した小川もすぐに精度の高いクロスからゴールを演出し、攻撃面の特徴をしっかりと発揮できていた。

タジキスタン戦:山根視来(フル出場)、佐々木翔(62分OUT)、小川諒也(62分IN)

 右サイドバックでフル出場した山根が3得点に絡む活躍で気を吐いた。一方、左サイドの佐々木はバランスを取る動きが多く、原口との縦関係も決して良好とは言えなかった。小川は積極的な攻撃参加を続けたが、守備で穴を空けがちなのが怖い。

セルビア戦:室屋成(65分OUT)、長友佑都(82分OUT)、山根視来(65分IN)、小川諒也(82分IN)

 室屋も長友も、この試合は攻撃参加よりも攻撃から守備への切り替えや守備対応に重きを置き、集中力を切らさず安定していた。長友や前半、本来はアンカーの選手が担っていた相手右ウィングバックへの対応に苦慮しているように見えたが、徐々に解決策を見出して相手の奇策を封じた。

キルギス戦:山根視来(76分OUT)、小川諒也(フル出場)、室屋成(76分IN)

 先発した両サイドバックはともに攻撃面でチームに貢献することができた。山根は2点目のPK獲得につながるクロスをあげ、小川も左足の正確なクロスでオナイウのゴールをアシスト。強いて言えば小川は雑なパスミスや守備対応の拙さを露呈し、山根も相手のドリブラーの対応に苦慮したが、大きな破綻にはつながらなかった。

サイドバック査定

 A代表では45分間しか出場しなかったが、酒井が右サイドバックで不動な存在であることに変わりはなさそう。一方、左サイドバックも長友の地位を脅かすようなインパクトを残した選手がいない。小川は攻撃面でアシストを多く記録しているものの、守備面に明らかな課題を抱えており、ワールドカップの最終予選など拮抗した展開になる相手との試合に起用しづらいのが難点だ。

A評価:酒井宏樹、長友佑都
B評価:山根視来、室屋成
C評価:小川諒也、佐々木翔

【次ページ】MF(ボランチ)

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