4位:シメオネの下で急成長したマルチロール
【写真:Getty Images】
MF:マルコス・ジョレンテ(スペイン代表/アトレティコ・マドリード)
生年月日:1995年1月30日(26歳)
市場価格:8000万ユーロ(96億円)
20/21リーグ戦成績:37試合出場/12得点11アシスト
レアル・マドリードでトップチームに定着できず、2019年にアトレティコ・マドリードへ移籍。新天地でも当初は苦労したが、チャンピオンズリーグ(CL)・ラウンド16の2ndレグ、リバプール戦でセカンドトップにコンバートされると、秘めたる才能が開花した。それ以降、アトレティコには欠かせないピースに。2年目の昨季はリーグ戦12得点11アシストを記録し、チームの優勝に貢献している。
現代屈指のマルチロールになったと言っていいだろう。アトレティコではインサイドハーフからセカンドトップ、サイドハーフを担っており、スペイン代表ではルイス・エンリケ監督の下でサイドバック起用されている。複数のポジションで与えられた役割をしっかりと、それも高質に行うことができるのは、優れたサッカー「IQ」があるからと言えるだろうか。
豊富な運動量と「フィジカル」の強さは攻守において大きな効果を発揮しており、「スピード」、「テクニック」、「パス」といったスキルも非凡。そして、ボランチ時代にはあまり見受けられなかったが、シュート精度もストライカー顔負けと言えるほど抜群に高い。ゴールとアシストの両方を期待でき、それに加え守備も十分な強度で果敢に行う。これほど魅力的なMFはそう多くはないだろう。
そんなM・ジョレンテの推定市場価格は今や8000万ユーロ(約96億円)まで上昇している。その成長ぶりを考えても、ランキングのトップ5入りは妥当な結果だと言えるのではないか。