「オナイウ阿道はイングランドでは…」
――立ち上がりから坂元はドリブル突破を見せました。
「早速持ち味を見せたね!」
――20分まで、シュートはあるのですが、得点には結びつきません。
「ハーフチャンスはいくつかあったけどね。完全なビッグチャンスではなかった!」
――クロスボールを合わせたオナイウのシュートはポストに弾かれました。しかし、そのシュートを相手選手が手で弾いたため、日本代表にPKが与えられました!
「ナイスPK! (オナイウのキックは)GKが止められない角度でした」
――さらにその直後には川辺が縦に抜け出して、クロスを再びオナイウが合わせてリードを広げます。
「川辺はいい出来だね! 非常に積極的なプレー。オナイウの動きも良かったです。チャンスを活かしているね!」
――3点目もオナイウ! 6分間でハットトリック達成です。3点ともクロスを合わせる形でしたね。
「あのようなストライカーはイングランドで『フォックス・イン・ザ・ボックス』と呼ばれます。相手の守備陣が捕まえられないようにペナルティエリア内を巧みに動いて、相手が気づいたときにはゴールを決めているという意味ですね」
――たしかに、この3点は強靭なフィジカルで競り勝ったというより、うまくフリーになって決めたゴールでしたね。
「今日のチェコ代表の1点目がそうです」
※ユーロ2020、スコットランド代表戦で決めたパトリック・シックの先制ゴール
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