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切れ味鋭いドリブルから繊細なラストパスを繰り出すエミル・フォルスベリ【写真:Getty Images】
セバスティアン・ラーション
生年月日:1985年6月6日(35歳)
所属クラブ:AIK
2021リーグ戦成績:7試合出場/1得点1アシスト
代表通算成績:128試合出場/10得点22アシスト
アーセナルでプロデビューしたのが17年前。35歳となったベテランMFが自身4度目のEUROに挑む。最大の武器はやはり右足のキック。長身選手が多く揃う“ブローギューラ”の中ではとくに背番号7の一本がその怖さを示している。本大会を前に「強いチームだと思う」と自信をのぞかせたが、果たしてリーダーとして、どこまで母国を高みへと導けるだろうか。
イェンス・カユステ
生年月日:1999年8月10日(21歳)
所属クラブ:FCミッティラン(デンマーク)
20/21リーグ戦成績:18試合出場/1得点0アシスト
代表通算成績:4試合出場/0得点0アシスト
FCミッティランで主力を張り、昨年フル代表デビューを果たした将来有望な守備的MF。身長188cmと大柄で縦への推進力に長けており、ボディフェイクを巧みに使うなどボールの受け方も上手い。そんな21歳に、現在ボルシア・メンヒェングラートバッハが注目しているようだ。ちなみに、サッカーを始めたのは母国ではなく、幼少期に一度家族と共に移った中国でのこと。
グスタブ・スベンソン
生年月日:1987年2月7日(34歳)
所属クラブ:広州シティFC(中国)
2021リーグ戦成績:5試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:31試合出場/0得点0アシスト
フル代表デビューは2009年、当時21歳でのことだったが、コンスタントに名を連ねるようになったのは30歳から。そのため、今回が自身初のEURO参戦ということになる。本職は中盤底だが、センターバックやサイドバックも高質に務めるなど、ユーティリティー性が最大の魅力だ。ちなみに、子供の時に医者だった父の仕事の関係でフランスに住んだことがある。
クリストフェル・オルソン
生年月日:1995年6月30日(25歳)
所属クラブ:FCクラスノダール(ロシア)
20/21リーグ戦成績:26試合出場/3得点3アシスト
代表通算成績:24試合出場/0得点2アシスト
早くから注目されていた存在で、2011年にアーセナルの下部組織に入団。2013年にはリーグカップでトップチームデビューも飾っている。ただ、その後イングランドの名門には定着できず、FCミッティラン→AIKへと移籍。そして現在はFCクラスノダールでプレーしている。代表に名を連ね続けるようになったのはロシアワールドカップ後で、EUROはこれが記念すべき1回目の出場に。
ヴィクトル・クラーソン
生年月日:1992年1月2日(29歳)
所属クラブ:FCクラスノダール(ロシア)
20/21リーグ戦成績:24試合出場/6得点5アシスト
代表通算成績:45試合出場/9得点5アシスト
FCクラスノダールで重要な戦力となっているサイドアタッカーは、“ブローギューラ”でもファーストチョイスとしてプレーしている。圧迫された状況を個人で打開してチャンスを作り出すことができ、左右両サイドで質の高いアクションを起こすことも可能とする。FCクラスノダールのチームメイトであるクリストフェル・オルソンと同じく、これが初のEURO挑戦だ。
アルビン・エクダル
生年月日:1989年7月28日(31歳)
所属クラブ:サンプドリア(イタリア)
20/21リーグ戦成績:32試合出場/2得点1アシスト
代表通算成績:56試合出場/0得点4アシスト
キャリアのほとんどをイタリアで過ごしている31歳のベテランMF。突出した武器こそないが、豊富な運動量を駆使してハードワークを怠らず、縦へのダイナミズムも持っているなど攻守においてそつなく機能する。ちなみに代表ではここまで56試合に出場しているが、未だ得点は「0」。EUROという大舞台で記念すべきファーストゴールは誕生するだろうか。
マティアス・スバンベリ
生年月日:1999年1月5日(22歳)
所属クラブ:ボローニャ(イタリア)
20/21リーグ戦成績:34試合出場/5得点2アシスト
代表通算成績:8試合出場/1得点2アシスト
シニシャ・ミハイロビッチ監督率いるボローニャで急成長中の22歳。シーズン中には同クラブの戦術コーチ、エミリオ・デ・レオから「間違いなく成長している。クオリティーとフィジカルを兼ね備えていて、フィールドの真ん中でうまくプレーできる現代的な選手」と評価された。クラブで勢いに乗る若手は、代表で挑む初の大舞台でも存在感を示すか。
デヤン・クルゼフスキ
生年月日:2000年4月25日(21歳)
所属クラブ:ユベントス(イタリア)
20/21リーグ戦成績:35試合出場/4得点3アシスト
代表通算成績:12試合出場/1得点0アシスト
2019/20シーズンにパルマで大ブレイクし、昨年夏に強豪ユベントス移籍を掴み取った若き大型アタッカー。細かいタッチを駆使したドリブルを得意としており、正確な左足キックでチャンスを次々と生み出すことも可能とする。とくに、ファーサイドを狙ったコントロールショットは絶品だ。スウェーデンの未来を担う存在として、やはり今大会での注目度は高い。
ケン・セマ
生年月日:1993年9月30日(27歳)
所属クラブ:ワトフォード(イングランド)
20/21リーグ戦成績:41試合出場/5得点6アシスト
代表通算成績:11試合出場/0得点0アシスト
コンゴ出身の両親のもとに生まれたサイドプレーヤー。仕上げのクオリティーが抜群に高いとは言えないが、アスリート能力に優れており、強靭なフィジカルと緩急を巧みに使った突破で違いを作り出すことを可能とする。先日には「今の気持ちは何とも言えない。子供の頃の夢が現実へ、スウェーデンのために選手権でプレーする。ワオ!」と初のEURO参戦にSNSで喜びを爆発させた。
エミル・フォルスベリ
生年月日:1991年10月23日(29歳)
所属クラブ:RBライプツィヒ(ドイツ)
20/21リーグ戦成績:29試合出場/7得点5アシスト
代表通算成績:57試合出場/8得点7アシスト
スウェーデン代表における攻撃の要だ。4-4-2をベースとする同チームでは主に左サイドを担っており、切れ味鋭いドリブルで中央へ侵入し、そこから精度抜群のラストパスを繰り出すなど数々のチャンスをクリエイトしている。“ブローギューラ”が2018年ロシアワールドカップのような躍進を果たすためにも、この男の活躍は必要不可欠となる。