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「サッカーができる精神状態ではなかった」 デンマークのレジェンドGKが試合再開の決定に激怒

text by 編集部 photo by Getty Images

デンマーク代表
【写真:Getty Images】



 デンマーク代表のレジェンドである元GKのピーター・シュマイケル氏は、同国代表MFクリスティアン・エリクセンがピッチ上で倒れたあと試合が再開された決定について「馬鹿げている」と厳しく批判した。英『BBC』が伝えている。

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 ユーロ2020(欧州選手権)グループステージ第1節のデンマーク代表対フィンランド代表戦が現地時間12日に行われたが、エリクセンはこの試合で前半43分に突然転倒。ピッチ上で心臓マッサージなどの処置を受け、最終的に担架で運び出された。その後の発表によれば病院に搬送されて意識を取り戻し、容態は安定しているとのことだ。

 試合はその後、約1時間45分の中断を経て再開。後半に先制したフィンランドが1-0で歴史的勝利を飾った。欧州サッカー連盟(UEFA)は、「両チームの選手たちの要請により」試合の再開が合意されたと説明している。

 報道によれば選手たちには、そのまま試合を再開するか、翌日(13日)正午から試合を再開するかの選択肢が提示されたという。シュマイケル氏はこの対応に対し、「UEFAの決定は馬鹿げている」と批判を繰り出した。

「別のシナリオを考え、もう少し思いやりを見せるべきだった。試合結果には全く意味がない。なぜプレーできるんだ? ほぼ命を失いかけた者がいたという状況だ。試合をすることはあり得ない。サッカーができる精神状態の選手は一人としていなかった。落ち着くためには1日か2日は必要だった」とシュマイケル氏は主張している。

 選手たちはエリクセンが倒れて心臓マッサージなどを受ける様子を間近で目にしており、大きなショックを受けたことが考えられる。デンマークサッカー協会(DBU)は選手・スタッフに対して精神面のケアを行っているとも発表している。デンマーク代表はこの後、中4日で現地時間17日にベルギー代表との第2戦に臨む。

【了】

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