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ピッチ上で倒れたデンマーク代表司令塔、容態は安定。専門医は「キャリアを終えるかも」

text by 編集部 photo by Getty Images

クリスティアン・エリクセン
【写真:Getty Images】



 デンマーク代表の司令塔であるMFクリスティアン・エリクセンは、現地時間12日に行われたユーロ2020(欧州選手権)・グループリーグB組第1節のフィンランド代表戦で突然ピッチに倒れ、心臓マッサージなどを受ける緊急事態となった。幸い一命を取り留めたが、今後プレーを再開できない可能性も懸念されている。

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 エリクセンはフィンランド戦の前半43分、相手選手との接触などがない場面で突然ピッチ上に倒れ込んだ。駆けつけた医療スタッフによりピッチ上で心臓マッサージなどが施されたあと、担架で運び出されてピッチを後にした。

 その後欧州サッカー連盟(UEFA)やデンマークサッカー協会(DBU)が発表したところによれば、エリクセンは病院に搬送されて意識を取り戻し、精密検査を受けたとのこと。容態は安定していると伝えられている。

 エリクセンが所属するインテルのジュゼッペ・マロッタCEOは、意識を取り戻したエリクセン本人からチームメートたちにチャットアプリでのメッセージが届いたことも報告。また、エリクセンが倒れたことは新型コロナウイルスとは無関係だという見解もイタリア『RAI』に語っている。

 一方でロンドン・セントジョージズ大学の心臓専門医サンジャイ・シャーマ氏は、エリクセンがプレーを再開できるかどうかは分からないという考えを述べた。同氏はエリクセンがトッテナムに所属していた際の担当医でもあったという。

「彼の命が助かったのは嬉しいが、残念なのは彼がキャリアを終えるかもしれないことだ。彼が再びプロの舞台でサッカーをできるかどうかは何とも言えない。英国ではプレーできないだろう。我々はその点で非常に厳格だ」とシャーマ氏は語り、少なくとも英国内の規定ではプレー再開が認められない可能性が高いという見通しを示している。

【了】

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