【写真:Getty Images】
U-24日本代表は11日、国際親善試合でジャマイカ代表に4-0の大勝を飾った。
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先発出場したMF久保建英は32分に見事な先制点を奪い、U-24ガーナ代表戦に続く2試合連続ゴールを記録。攻撃の中心としてチームを引っ張り、改めて存在価値の高さをアピールした。
ゴールが生まれたのは少し遅めの飲水タイムが明けた直後だった。
「飲水タイム明けのスローインの時に、酒井(宏樹)選手がボールを持って僕にジェスチャーと言葉で『裏!裏!』という声があって、それで自分も(相手ディフェンスの)裏を取ろうかと思っていた中で、審判も再三(再開を)促していた。相手チームに『始まるよ』と。そこで相手チームも油断している感じだったので、あえてフラフラしつつ裏を狙った感じです」
相手の集中が切れていた隙を見逃さなかった久保は、ボールを受けると自ら仕掛け、左足を振り抜いた。するとシュートはブロックに入ったディフェンス3人とGK、計4人の股を通ってゴールイン。
シュートした本人は「そんなに股抜きは狙っていないです。1枚目は狙いましたけど」と語ったものの、まるで漫画のようなゴールが決まった。
そして、スタンドに向かって両手で「K」を表現したゴールパフォーマンスを披露。この「K」が意味するのは「KUBO」の頭文字ではなく「友だちのイニシャル」だったという。
「前の試合の時に友だちに『やるよ』と言って忘れていたので、それを今日(ゴールを)決めたらやろうと思っていて、今日やれてよかったです」
いったい誰に宛てたものだったのだろうか。真実は本人にしかわからないが、推測するに現在J2のモンテディオ山形に所属するMF山田康太に向けたものだったと思われる。
というのも、久保と山田は横浜F・マリノスや世代別代表でともにプレーし、年の差がありながら非常に仲がいいことで知られている。現在もSNS上で頻繁に2人が交流している様子も見られている。
久保は2020年7月9日、当時所属していたマジョルカでゴールを決めた際に同じ「K」のパフォーマンスを披露していた。試合が行われていた時間帯は日本時間だと7月10日で、それは山田の誕生日でもある。
今回は誕生日の約1ヶ月前だったが、「K」が「コウタ」の頭文字を意味していたと考えていいのではないだろうか。将来、仲良しの久保と山田が再び一緒のチームでプレーすることがあれば、ピッチ上でも好連係を披露してくれるに違いない。
(取材・文:舩木渉)
【了】