激戦区の2列目は…
ダブルボランチの一角は板倉滉を推す。同選手は「当落線上」というより「有力」といった評価が正しく、大きな問題なければ東京五輪メンバー18人の枠に入るはずだ。ただもちろん、油断は禁物。最後のジャマイカ代表戦でも攻守に奮闘し、しっかりとその評価を固めたいところである。
ボランチのもう一枚は中山雄太。同選手も板倉と同じく、現状は東京五輪メンバー選出が「有力」といったところで、その評価を確固たるものにしたい一人。中盤ではここまであまり活躍できず批判の的となることもあったが、最後にそのネガティブなイメージを払拭できるだろうか。
右サイドハーフは三好康児。3月のU-24アルゼンチン代表戦や3日の日本代表戦で出番を得ていた同選手は、周囲との連係面で物足りなさを残すなど評価を高められず。このジャマイカ代表戦でのアピールは、東京五輪メンバーに生き残るために必須となる。小柄なアタッカーは、最後の最後で挽回なるか。
トップ下は食野亮太郎。同選手は所属クラブからの合流がやや遅く、6月シリーズでの出番はここまでU-24ガーナ代表戦の途中出場のみ。当然、十分なアピールができていない。サバイバルのラストとなるジャマイカ代表戦で、長い時間プレーさせる必要はあるだろう。
左サイドハーフでは遠藤渓太の爆発に期待したい。ウニオン・ベルリン所属のアタッカーは日本代表戦で出番を得るも、インパクトを与えることができず。三笘薫や相馬勇紀といったライバルを上回るには、ジャマイカ代表戦での大きな活躍が欠かせないと言えるだろう。
そしてワントップは林大地だ。同選手は3月シリーズで初招集を果たし、アグレッシブなプレーで初ゴールを奪取。じわじわと評価を高めている。そのスタイルはジャマイカ代表にとっても脅威となることは確かで、ここで目に見える結果を出せれば、一気に東京五輪行きを掴むことになるかもしれない。
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