若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消したフランス人選手を紹介する。
元レアルのスピードスター!フランス代表で背番号10を背負うも…
【写真:Getty Images】
MF:ジュリアン・フォベール
現所属クラブ:なし
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カンヌ下部組織出身のジュリアン・フォベールは2002年にトップチームに昇格。U-21フランス代表にも選ばれる逸材だった。2004年にボルドーへ移籍すると、移籍初年度から活躍し公式戦38試合に出場した。
活躍が認められたフォベールは2007年にウェストハム・ユナイテッドへ移籍。だが、開幕前にアキレス腱断裂の大怪我を負い、プレミアリーグデビューは翌年1月に。翌シーズンは開幕からスタメンに起用され出場機会が増えると、2009年1月にレアル・マドリードへレンタル移籍となった。しかし、マドリーでは公式戦2試合の出場にとどまった。
その後、フォベールはトルコのエラズースポルへ移籍。2014年にはボルドーへ復帰したが、2016年はスコットランドのキルマーノック、2017年はフィンランドのインテル・トゥルクでプレーした。
U-21フランス代表としてもプレーしていたフォベールは2006年のUEFA U-21欧州選手権に出場。準決勝でU-21オランダ代表と対戦し、1得点を奪うもチームは敗れた。そして、2006年8月に行われたボスニア・ヘルツェゴビナ代表戦で背番号10を背負いA代表デビュー。だが、フランス代表としてのプレーはこの1試合のみに終わった。
フォベールはスピードが武器でサイドを駆け上がっていたことから、フランスではTGV(フランス語で高速列車の意味)というニックネームをつけられた。マドリーでもプレーし、フランスの10番も背負っただけに非常に残念だ。
【了】