若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消したフランス人選手を紹介する。
チェルシー下部組織出身の日系三世!”フランスのメッシ”と呼ばれた男
【写真:Getty Images】
MF:ガエル・カクタ
現所属クラブ:ランス
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日本人の祖父を持つ日系三世のガエル・カクタは”フランスのメッシ”と呼ばれ、かつては大きな期待を背負っていた。2007年にランスからチェルシーの下部組織に加入となった。2009年11月にプレミアリーグデビューを果たすと、同年12月にはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)デビュー。18歳5ヶ月でのCLデビューは当時のクラブ史上最年少記録となった。
だが、その後はチェルシーで活躍することができず。カクタはフラムやボルトン、フィテッセやラツィオなどへのレンタル移籍でクラブを転々。2015年にはセビージャへ完全移籍し、チェルシーを離れる。だが、足首の負傷により出場はわずか5試合にとどまる。2016年には河北足球倶楽部へ移籍し、中国へプレーの舞台を移した。
その後もカクタはクラブを転々するばかりで一つのクラブで長くプレーできず。2019年にスペインのラージョ・バジェカーノからアミアンに完全移籍し、今季からはレンタルで下部組織時代を過ごした古巣ランスでプレーしている。
各年代別のフランス代表に選出されていたカクタは2010年に行われたU-19欧州選手権で5試合2得点2アシストを記録。大会MVPに選出された。しかし、フランスのA代表としては一度もプレーできていない。
【了】