若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消したフランス人選手を紹介する。
U-20W杯優勝も…元アーセナルの”眠れる巨星”
【写真:Getty Images】
FW:ヤヤ・サノゴ
現所属クラブ:ハダースフィールド
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コートジボワールとマリにルーツを持つヤヤ・サノゴはフランスのAJオセールの下部組織在籍時に14試合25得点17アシストの大活躍。その活躍が認められ、2009年にオセールとプロ契約を締結。2010年1月にプロデビューを果たした。
サノゴは2013年6月~7月にかけて行われたU-20ワールドカップに出場し、7試合で4得点2アシストを記録。U-20フランス代表の優勝に貢献した。その後、サノゴは大きな期待を背負い2013年7月にアーセナルへ移籍を果たす。
U-20W杯で注目を集めたサノゴだったが、負傷により2013/14シーズンの前半戦を棒に振り復帰後も出場機会が限られ、翌シーズンの後半戦はクリスタル・パレスへレンタル移籍。その後、アヤックスとチャールトンへレンタルとなったが、完全復活とはいかず。アーセナルでの出場は公式戦20試合にとどまった。サノゴはいつしか”眠れる巨星”と呼ばれた。
194cmという長身を活かしたポストプレーや決定力が光ったサノゴだが、フランスのA代表では一度も出場できていない。2017年から2020年までプレーしたトゥールーズでは公式戦72試合に出場するも、わずか16得点。今季からはチャンピオンシップ(イングランド2部)のハダースフィールドでプレーしている。”眠れる巨星”はまだ目覚めることはできないのか。
【了】