スペイン代表(2010年)
スペイン代表
2010年成績
・FIFAワールドカップ:優勝
・EURO予選:3勝0敗0分
・国際親善試合:4勝2敗1分
監督:ビセンテ・デル・ボスケ
スタイル:ポゼッション
南アフリカワールドカップ決勝・オランダ代表戦スターティングメンバー
GK:イケル・カシージャス
DF:セルヒオ・ラモス、カルレス・プジョル、ジェラール・ピケ、ジョアン・カプテビラ
MF:シャビ・アロンソ、セルヒオ・ブスケッツ、ペドロ、シャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタ
FW:ダビド・ビジャ
2008年のEURO(欧州選手権)で、スペイン代表は優勝する。セルヒオ・ラモスやアンドレス・イニエスタ、ダビド・ビジャ、フェルナンド・トーレスら20代の選手たちが活躍。6試合で12得点を挙げ、ドイツ代表に勝利した決勝まで全勝でタイトルを獲得した。
大会終了後にルイス・アラゴネス監督が退任。レアル・マドリードで銀河系軍団を率いて欧州制覇を2度達成していたビセンテ・デル・ボスケが後任に就いた。デル・ボスケはレアルでそうだったように、選手の特性を活かす形でチームの強化を図る。
スペイン代表は08/09シーズンに3冠を達成したバルセロナのスタイルを取り入れた。システムこそバルセロナの4-3-3とは異なる4-2-3-1が当初の基本だったが、シャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ブスケッツのトリオをスペイン代表でも重用した。
迎えた2010年のワールドカップ本大会に、デル・ボスケはバルセロナから7人を連れてきた。センターバックはカルレス・プジョルとジェラール・ピケのコンビをそのまま持ち込み、中盤にもブスケッツ、シャビ、イニエスタを配置した。1トップのダビド・ビジャと交代要員だったセスク・ファブレガスも後にバルセロナに加わる。決勝ではペドロも加えた6人のバルセロナ所属選手が先発起用されている。
初戦でスイス代表に思わぬ黒星を喫してしまうが、そこからが凄かった。極限までボール保持率を高め、相手に攻撃する時間を与えない。第2戦以降で失点を喫したのは第3戦のチリ代表戦のみ。リオネル・メッシのいるバルセロナのように大量得点を取ることはなかったが、ブスケッツとシャビ・アロンソの2人を同時起用したスペイン代表は安定感があった。
決勝トーナメントではポルトガル代表、パラグアイ代表、ドイツ代表をすべて1-0で退け、決勝に進出する。激しい戦いとなったオランダ代表とのファイナルは、0-0のまま延長戦へ。109分にヨニー・ハイティンガが2枚目のイエローカードで退場となると、数的優位となったスペイン代表が決勝点を決める。セスク・ファブレガスからパスを受けたイニエスタがゴールネットを揺らし、スペイン代表を初のワールドカップ制覇を成し遂げた。
【了】