若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消した5人の韓国人選手を紹介する。
”リトルマラドーナ”と呼ばれた男
【写真:Getty Images】
FW:チェ・ソングク
現所属クラブ:なし
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2004年に行われたアテネ五輪の韓国代表で10番を背負ったチェ・ソングクは、かつて”リトルマラドーナ”と呼ばれ、将来を期待されていた。卓越された技術によるドルブルが武器でこの世代の韓国代表の中でも群を抜いていたという。
そんなソングクは2003年に蔚山現代に入団。2005年に柏レイソルへレンタル移籍。だが、出場わずか8試合に終わり、半年で蔚山に復帰となってしまった。ソングクは2007年に城南一和に移籍し、同年10月に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝浦和レッズ戦の2ndレグで同点ゴールを決めるが、PK戦で失敗。結局、ソングクが唯一のPK失敗者となり、チームは準決勝敗退となった。
2011年10月、ソングクは大韓サッカー協会(KFA)から八百長関与したとして永久追放処分を言い渡される。さらに、懲役10ヶ月、200時間の社会奉仕活動を科された。
それでも、2012年にマケドニアのラボトニツキと契約。だが国際サッカー連盟(FIFA)により、全世界のプロリーグでのプレーを禁止され、事実上の永久追放。そのため、同クラブを退団することになった。2013年12月には飲酒運転の疑いで逮捕されたと報じられた。アテネで背番号10を背負った逸材だったが、八百長に関与しFIFAからも見放されてしまった。
【了】