12位:PSGの最古参
【写真:Getty Images】
MF:マルコ・ヴェラッティ(イタリア代表/パリ・サンジェルマン)
生年月日:1992年11月5日(28歳)
市場価格:6000万ユーロ(約72億円)
19/20リーグ戦成績:20試合出場/0得点5アシスト
若手育成に定評のあるズデネク・ゼーマン監督率いるペスカーラで頭角を現し、「ピルロの後継者」と称された男も現在28歳。サッカー選手としては脂が乗った年齢に差し掛かっている。そんな「小さなフクロウ」は所属するパリ・サンジェルマン(PSG)で最古参プレーヤーとして奮闘中。キリアン・エムバペやネイマールら実力者揃いのチームの中でも欠かせぬ存在となっている。
マルコ・ヴェラッティ最大の特長は「パス」能力の高さだ。右足から放たれるボールは長短問わず正確で、前線のタレントを自在に操ることを可能としている。まさに「司令塔」だ。また、あまりイメージはないかもしれないが「ドリブル」も抜群に上手い。派手なフェイント等は使わないが、コース取りが絶妙で、敵と敵の間をスルスルと抜けていってしまう。
身長は165cm。サッカー選手の中だけでなく、一般的に見ても小柄だが、守備時の貢献度は決して「小さくない」。相手に簡単に当たり負けするようなことはほぼなく、身体を投げ出した強烈なタックルを繰り出すことも多々。それらを最後まで継続できる豊富な運動量も、小さな身体にしっかりと搭載されている。
一方でマイナスポイントも多い。まずは怪我の多さ。その影響でこれまでも何度か大舞台への出場を逃してきた。また、やはり「空中戦」では強さを示すことができない。そして試合中、とくに負けている状況にあるとフラストレーションを溜めやすい点。審判に暴言を吐いて余計なカードを貰ってしまうことがしばしばあるので、ここは改善していきたい。