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サッカー史上最高!イングランド伝説の5チーム。”イスタンブールの奇跡”や”ミラクルレスター”。アーセナルは15戦負けなしでも…

シリーズ:00年代を彩った伝説の5チーム text by 編集部 photo by Getty Images

チェルシー(2007/2008シーズン)

チェルシー(2007/2008シーズン)
2007/08シーズンUEFAチャンピオンズリーグ決勝マンチェスター・ユナイテッド戦スターティングメンバー


2007/2008シーズン成績
・プレミアリーグ:2位(勝ち点85 / 25勝10分3敗)
・FAカップ:6回戦
・EFLカップ:準優勝
監督:アヴラム・グラント
スタイル:ポゼッション

2007/08シーズンUEFAチャンピオンズリーグ決勝マンチェスター・ユナイテッド戦スターティングメンバー
GK:ペトル・チェフ
DF:アシュリー・コール、リカルド・カルバーリョ、ジョン・テリー、マイケル・エッシェン
MF:クロード・マケレレ、フランク・ランパード、ミヒャエル・バラック
FW:フローラン・マルダ、ディディエ・ドログバ、ジョー・コール

 ジョゼ・モウリーニョ監督が指揮していた前年度はカップ戦で2冠を達成するも、第7節で首位を明け渡して以降、最後まで首位を奪うことができずリーグ3連覇を逃した。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも準決勝でリバプールに敗戦。そして、2007/2008シーズン序盤にモウリーニョ監督が解任され、アヴラム・グラント監督が就任することになった。

 一時は9位にまで低迷していたチェルシーだったが、第9節のボルトン戦から9試合無敗。それ以降はアーセナル戦の1敗のみで、このシーズンはわずか3敗、ホームでは負けなしだった。しかし、その上をいったのがマンチェスター・ユナイテッドだった。クリスティアーノ・ロナウドやカルロス・テベス、ウェイン・ルーニーなどのタレントを擁したユナイテッドにチェルシーはリーグ戦で競り負けた。

 さらに、CL決勝でもチェルシーはユナイテッドと対戦。PK戦までもつれ込む熱戦となり、決めれば優勝の決まる5人目のキッカーは主将のジョン・テリー。しかし足を滑らせ、まさかのPK失敗。サドンデスに突入し、ライアン・ギグスが決めた次のチェルシーのキッカーはニコラ・アネルカ。アネルカがPKを失敗し、チェルシーは優勝を逃すことになった。

 リーグ戦でもCLでも好調だったチェルシーだったが、このシーズンのタイトルは0。目前まで迫るが、惜しいところでタイトルを逃す形となった。就任1年目で手腕を発揮したグラント監督だったが、不運だったと言えるだろう。

 この年のチェルシーはまさに伝説と呼べるタレントが多かった。GKのペトル・チェフはもちろん、リカルド・カルバーリョやテリーなどレジェンド級の選手もいた。CL決勝では右サイドバックで先発したマイケル・エッシェンも、クロード・マケレレやミヒャエル・バラック、フランク・ランパードなどとともに中盤で活躍した。攻撃陣も充実でディディエ・ドログバやジョー・コールなど豊富なタレントを擁していた。

 このシーズンのチェルシーはマケレレやエッシェンなどボール奪取力のある中盤の選手もいて、抜群の守備力でゴールを守りポゼッションサッカーでボールを進める。ランパードやバラックなどが中盤でゲームをコントロール。最後はドログバのような圧倒的なストライカーがゴールを決める。どのポジションを取っても、穴がないと言える戦力だっただろう。

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