若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消したドイツ人選手を紹介する。
チェルシー移籍から世界を流浪…。9か国でプレーしたドイツのメッシ
【写真:Getty Images】
MF:マルコ・マリン
現所属クラブ:アル・ライード(サウジアラビア1部)
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アイントラハト・フランクフルトからボルシア・メンヒェングラートバッハに移籍してトップチームデビューを果たしたマルコ・マリン。18歳だった07/08シーズンはチームが2部に降格したが、主力として活躍している。2ケタアシストを記録してチームを1部復帰へと導くと、翌シーズンも1部で2ケタアシストをマーク。170cmという身長はブンデスリーガのなかではひと際小柄だったが、アジリティと鋭いドリブルを武器とするプレースタイルからドイツのメッシと呼ばれた。
ボルシアMGを1部昇格に導いた2008年夏、19歳の若さでドイツ代表デビューを果たし、初ゴールも決めた。20歳でブレーメンに移籍すると、メスト・エジルとともに攻撃陣の軸となっている。
2012年夏、800万ユーロ(約9.6億円)と報じられた移籍金で、チェルシー加入が決まる。しかし、ブレーメンでプレーした最後のシーズンの終盤で負った負傷の影響で出遅れてしまった。プレミアリーグ出場はわずか6試合、わずか1年でセビージャへとレンタルされてしまった。
マリンはこれまで9か国でプレーする渡り鳥となった。セビージャ、フィオレンティーナ、アンデルレヒト、トラブゾンスポルと期限付き移籍したが、最後までチェルシー復帰は叶わず。契約期間が残り1年となった2016年夏、27歳のマリンはギリシャのオリンピアコスに完全移籍した。その後はセルビアのレッドスターを経て、現在はサウジアラビアにいる。昨年1月にアル・アハリへと完全移籍し、今年2月にはアル・ライードへ期限付き移籍している。
【了】