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【写真:Getty Images】
・ミャンマー戦:遠藤航(69分OUT)、守田英正(62分OUT)、伊東純也(78分OUT)、鎌田大地(フル出場)、南野拓実(フル出場)、板倉滉(フル出場)、原口元気(62分IN)、橋本拳人(69分IN)
オール海外組で臨んだミャンマー戦は2試合連続の二桁得点となる10-0の大勝。CBとしてフル出場した板倉滉はMF登録のため、今回はMFとして評価。その板倉はこの試合の10点目を記録。さらにU-24日本代表に合流し、中1日で行われたA代表戦では78分までプレーするという鉄人っぷりを発揮した。また、この試合後にU-24日本代表に合流した遠藤航も驚異のボール奪取力で攻守に貢献。格下相手とはいえ、南野拓実の決定力、鎌田大地のテクニック、伊東純也のスピードとさすがといったプレーだった。また、ボランチ争いも熾烈で遠藤の相棒に誰を選択するか悩ましいところだ。守田英正と橋本拳人はともに海外でその攻撃力を磨き上げ、守田はこの試合でゴールを決めた。この試合では先発出場で1ゴールを決めた守田に軍配が上がった。
・U-24日本代表戦:守田英正(71分OUT)、橋本拳人(62分OUT)、原口元気(45分OUT)、鎌田大地(45分OUT)、南野拓実(45分OUT)、古橋亨梧(45分IN)、伊東純也(45分IN)、川辺駿(62分IN)、坂元達裕(62分IN)
史上初となるA代表対五輪世代代表の兄弟対決は、”兄”がその実力を見せつけた。先発した橋本拳人は開始2分に先制ゴールを決めるが、足が攣り62分に途中交代となった。守田英正も遠藤航が不在の中、奮闘していた。鎌田大地はこの試合でもゴールを奪い、南野拓実とのコンビネーションもさらに良くなったように思われる。アジア最終予選へ向けて、左ウィングの南野、トップ下の鎌田、右ウィングの伊東を固定させても良いかもしれない。先発した原口元気は得意のドリブルで攻撃を活性化させていたが、序列を上げられるような決定的なプレーはできなかった。古橋亨梧もここで評価を上げたとは言い難いだろう。川辺駿と坂元達裕は出場時間が短く評価の判断が難しい。
・タジキスタン戦:川辺駿(フル出場)、橋本拳人(68分OUT)、原口元気(45分OUT)、古橋亨梧(フル出場)、南野拓実(45分OUT)、坂元達裕(45分IN)、鎌田大地(45分IN)、守田英正(68分IN)
大幅なメンバー変更で臨んだタジキスタン戦で日本代表は今回のワールドカップ予選初失点となった。結果的には4-1の勝利を収めたが、一時は同点に追いつかれる状況となった。この試合で評価を上げたのはフル出場で1ゴール1アシストを記録した古橋亨梧だろう。南野との興國高校同級生コンビで良い連係を見せていた。キャプテンマークを巻いた原口元気と途中出場の坂元達裕はまずまずの評価と言って良いだろう。両選手ともにポテンシャルはあるだけに、まだまだ期待できる。橋本拳人は途中出場ながらゴールを記録。ゴールという結果だけを見れば、橋本はこの試合で評価を上げたと言えるだろう。川辺駿もフル出場でゴールを記録し、ボランチ争いはさらに熾烈を極める。
・MF中間査定
南野拓実、鎌田大地、伊東純也の攻撃的MF3人は圧倒的だ。南野と鎌田のコンビを最終予選までに完璧にしておきたい。ウィングの控えとして古橋亨梧が南野との良い連係を見せ、評価を上げたと言っても良い。板倉滉はU-24日本代表での活動も踏まえれば、評価は高いはずだ。遠藤航がボランチ争いで一歩リードしているが、守田英正と橋本拳人はほぼ横一線だろう。川辺駿はタジキスタン戦にフル出場し1ゴールも、もう少しアピールをしてほしい。坂元達裕は出場時間が短く、今後のアピールが必要となりそうだ。
A評価:南野拓実、鎌田大地、遠藤航、伊東純也
B評価:原口元気、古橋亨梧、守田英正、橋本拳人、板倉滉
C評価:坂元達裕、川辺駿