坂元達裕や古橋亨梧にチャンスを
ダブルボランチの一角は橋本拳人。U-24日本代表戦では開始早々にゴールを奪い、良い形でボールを狩り取るなど守備でも大いに奮闘していた。同試合では足を痛め後半途中に交代していたが、どうやら重症ではなかったようで、このタジキスタン代表戦出場もとくに問題はなさそうだ。
ダブルボランチのもう一枚は川辺駿。同選手は3月シリーズで初招集を果たしたものの、ここまで代表でのプレータイムは韓国代表戦の4分間とU-24日本代表戦の28分間(公式記録にはならないが)しかない。そのため、森保監督にはこのタイミングでぜひ長い時間起用してほしいところ。スタメン出場となれば、川辺には展開力や縦への推進力といった部分に期待したい。
右サイドハーフにはセレッソ大阪で活躍する坂元達裕を推す。切れ味鋭いドリブルが最大の魅力で、長いプレータイムを与えても面白い存在であることは確かだ。3月シリーズで初招集を受けながらも負傷離脱、先日のU-24日本代表戦では守備の時間が多く攻撃面で存在感を示せなかった。その悔しさを、タジキスタン代表戦で晴らせるか注目したい。
左サイドハーフは古橋亨梧だ。運動量が豊富で相手を置き去りにするスピードを持っており、シュートセンスもハイレベル。アタッカーとしての能力は非常に高いだけに、ぜひ先発で見たい。これまで代表では満足いく出番を与えられてこなかったが、今回こそはチャンスを掴んでもいいはずだ。
鎌田大地のコンディションが微妙な中、トップ下に推せるのは南野拓実しかいないか。両サイドハーフには坂元と古橋を推しているが、仮にその二人と同時に起用されたとして、南野が共演経験の少ない彼らとどのように連係するのかは興味深いところ。崩しのキーマンになり得るだろう。
ワントップには浅野拓磨。パルチザン・ベオグラードと契約解除し現在無所属の身となっているが、U-24日本代表戦で見せたと通り、爆発的なスピードはやはり相手にとって大きな脅威となる。絶対的エース大迫勇也に代わり、チームを勝利へと導く一撃を沈められるだろうか。
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