三笘薫はネガティブなイメージを払拭できるか
ダブルボランチの一角はOAの遠藤航。日本代表戦では後半途中からピッチに立ち流れを変えるなど、限られた時間の中でさすがの存在感を示した。2020/21シーズンのブンデスリーガ「デュエルキング」であり、パス捌きでも安定感を見せる同選手は、U-24ガーナ代表戦でも躍動してくれるはずだ。
その遠藤の相棒は田中碧。守備でも奮闘できるが、同選手の良さはやはり展開力にあり、U-24ガーナ代表戦でも積極的なパスから攻撃のリズムを生み出してほしいところ。もちろん、遠藤との連係にも注目である。
右サイドハーフは堂安律。アルミニア・ビーレフェルトでコンスタントに出場機会を得たレフティーは、外から中へ切り込む力強いドリブルが魅力なのはもちろん、日本代表戦では周りを使うプレーでも質の高さを示していた。今回のU-24ガーナ代表戦では長い時間でどれだけ攻撃を活性化できるか注目したい。
左サイドハーフには三笘薫を推す。前回のU-24アルゼンチン代表戦では川崎フロンターレで示すような躍動感が影を潜めていたが、若きガーナ代表とのゲームではそのネガティブなイメージを払拭できるか。また、川崎Fでもチームメイトの田中碧との連係にも期待したい。
トップ下は日本代表戦で先発し、前半のみでベンチに下がった久保建英。同試合ではボールを持てばドリブルで仕掛け、相手にとって危険な位置でファウルを受けるなど、怖さを発揮していた。U-24ガーナ代表との一戦でも攻撃の中心になることは確かで、ゴールやアシストという結果に期待したいところだ。
そしてワントップはこのチームでの活動が久々となる上田綺世。鹿島アントラーズでしっかりと結果を残しているなどFWとしての力は十分で、とくにオフ・ザ・ボールの質は他の日本人選手と比較しても極めて高い。もちろん、U-24ガーナ代表戦で求められるのは「得点」の二文字。勝利の立役者となれるか。
【了】