正守護神はここにきて…

　東京五輪開幕まで50日を切った。U-24日本代表選手の本大会生き残りを懸けたサバイバルは、すでに最終章へと突入している。

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　今年に入り、3月にはU-24アルゼンチン代表と2試合を行い、そして3日には急遽という形ではあったが、日本代表と対戦したU-24日本代表。この3試合では様々な選手が起用されたが、その中で森保一監督、あるいは横内昭展にアピールできたのは誰なのか。そして、18人という狭き門を突破するのは誰なのか。この時点で、東京五輪最終メンバーを考察する。

　GKは大迫敬介、谷晃生、沖悠哉、そして鈴木彩艶の4人が候補に挙がるが、現時点で当確なのは谷だろう。湘南ベルマーレでも活躍する同選手はU-24アルゼンチン代表との2戦目で非凡なパフォーマンスを披露し、評価を高めた。本大会で正守護神を担う可能性が決して低いとは言えない。

　このチームで長くゴールマウスを守ってきた大迫は、日本代表戦の起用法を考えても現状は2番手か。所属クラブでも好調とは言えず、ここにきてややブレーキを踏んでいる印象は否めない。

　沖と鈴木はJ1で主力としてプレーしており実力的には申し分ないが、現時点で本大会行きは微妙なラインにあると言えるだろう。ただ、今月は残り2試合ある。ここで猛烈なアピールに成功すれば、停滞気味の大迫をかわし2番手に躍り出る可能性もゼロではない。

　最終ラインはオーバーエイジ（OA）の吉田麻也、酒井宏樹は不動。そして冨安健洋も問題なければ確実に本大会行きを掴むだろう。

　そこに旗手怜央、古賀太陽、橋岡大樹、菅原由勢、町田浩樹がどう割り込むかということになるが、中盤の板倉滉はセンターバックができ、中山雄太も左サイドバックを務められると考えると、最高でも生き残れるのは2人か。そうなると、橋岡と町田、古賀は現状厳しい位置にいると言わざるを得ない。サイドバックとサイドハーフもできる旗手に両サイドこなせる菅原の2名が、OA2人＋冨安と共に最終ラインの戦力となる可能性が高い。