【写真:Getty Images】
U-24日本代表がまさかのトラブルに遭った。
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3日に札幌で日本代表との試合を終えたチームは、4日午前中に次なる戦いの場である福岡へ移動するはずだった。しかし、朝から天候は暴風雨。新千歳空港に搭乗するはずのチャーター便が到着せず足止めをくらうこととなってしまった。
結局、午前中のうちに出発のめどが立たず、急きょ予定を変更。福岡で行う予定だった練習をキャンセルし、札幌市内までとんぼ返りして調整することに。
もともと予定になかった3日の日本代表戦のために札幌へやってきていたが、さらに天候不良で足止めとなり、中1日の強行スケジュールがさらに厳しいものになってしまった。選手たちのコンディション面には懸念が残りそうだ。
しかし、選手たちは難しい状況でも前向きだったという。グラウンドでの練習が満足にできなくとも、チームの課題を改善するため空港での待ち時間も有効活用すべく知恵を絞った。
練習を終えて空港へ戻る移動中にオンライン取材に応じたDF吉田麻也は「待つ時間がかなり長くなることが予想されていたので、だったら、こっちでできることをやったほうがいいんじゃないか? と、それぞれ知恵を出し合って、出発ゲートのテレビを使って、昨日の試合のフィードバックのミーティングをしました」と明かした。
その後、札幌市内へ戻って練習したのは野球のブルペンだったとも吉田は語った。前日に試合をした札幌ドームはすでにサッカー場から野球場仕様へ戻っており、グラウンドを大きく使ってのトレーニングはできなかった。
「今日は一緒にいる時間が本当に長いですね。不幸中の幸いというか、難しい状況の中で自分たちが何ができるかを考えて、少しでも練習をするのが大切だと思って。昨日もそうですけど、今日も育成年代にとっては非常にいい経験になっているんじゃないかと思います」
吉田は限られた選択肢のなかで何ができるかを模索し実行したチームの姿勢をポジティブに捉えている。
U-24日本代表を率いる横内昭展監督も「別に大きな混乱はないです。ある意味、こういう状況を楽しんでいるような選手の方が多いんじゃないかなと」と話す。
「こうやってチームでまとまって移動しているので、話す機会が多いと思う。ホテルだとやはり部屋に入り、食事は分かれているので、(移動時間は)逆にコミュニケーションが取れていい面もあるなと思っています」
チームにとって懸案事項だったコミュニケーションの場の不足を補えたのは、不幸中の幸いだったのだろうか。選手たちの心身の疲労は心配だが、5日のU-24ガーナ代表戦で「コミュニケーション」の成果が少しでも発揮されることを祈りたい。
【了】