【写真:Getty Images】
日本代表は3日、U-24日本代表と対戦して3-0の大勝を飾った。
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昨年11月のメキシコ代表戦から5試合連続で先発起用されているMF鎌田大地は、この日も圧倒的な存在感を放った。41分にチームの2点目を決め、国際Aマッチの記録には残らないものの日本代表戦では4試合連続ゴール。すっかりトップ下に定着した感がある。
「カウンターというか、ルーズボールが(南野)拓実くんのところにいって、いい落としをしてくれたので。(局面が)2対2というのはわかっていて、思ったようなトラップができ、シュート自体はボテボテでしたけど、いいコースにいったと思うし、入ってよかったと思います」
U-24代表のDF町田浩樹の縦パスをカットしたMF橋本拳人が即座にロングボールを前線に入れると、MF南野拓実が頭で巧みに落とし、パスを受けた鎌田が相手の動きを冷静に見極めたシュートでゴールネットを揺らした。
「そんなにプレーを考えることなく、体が勝手に動いた感じなので。そういう時はいい時だと思うし、今日はそういう日だったのかなと思います」
好調なのは間違いない。今季は所属クラブのフランクフルトでもドイツ・ブンデスリーガ1部で5得点12アシストと際立った結果を残し、今まさに急成長中といったところだ。
しかし、U-24代表との一戦は「本当にやりづらかった」と鎌田は言う。そして「僕が思っていたより、相手もA代表のみんなもすごく気合いが入っていて、僕は他の選手よりふんわり入っていたと思う」と、トップ下に入った日本の9番は振り返る。
ところがメンタリティは試合のなかで、すぐ“本気モード”に切り替わった。鎌田は「あんなに思い切りくるとは思っていなかった」というタックルを食らい、「強めにこられて削られてから、『ヤバいな』思って、そこからスイッチ入れられたのでよかったです」と振り返った。
U-24代表は鎌田を目覚めさせてしまった。7日にはカタールワールドカップ・アジア2次予選のタジキスタン戦が控え、その後にも2試合が予定されている。
「2次予選突破は決まっていますけど、森保さんは手を抜くことなんて考えない監督なので、目の前の試合に対していい試合をすることを意識してやらないとダメだと思う。本当に目の前の試合でいい内容で、自分たちのやりたいことをしっかり表現して、なおかつ勝つことをやっていかないとダメだなと思います」
チャリティマッチとはいえ「ふんわり」試合に入ったことを後悔しているのだろうか。タジキスタン戦やセルビア戦で先発する機会があれば、立ち上がりからエンジン全開の鎌田が見られるに違いない。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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