【写真:Getty Images】
日本代表は3日、U-24日本代表と対戦して3-0の大勝を飾った。
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試合の流れを決定づけたのは、開始2分で日本代表が奪った先制ゴールだった。MF鎌田大地の蹴ったコーナーキックをFW大迫勇也が頭で逸らし、ファーサイドに滑り込んだMF橋本拳人がゴールネットを揺らした。
「みんなで『入りを大事に』と話していたので、ああいうゴールが取れて、いい入りができたなと思います」
試合の立ち上がり、いきなりエンジン全開で前に出たA代表と、それを受ける形になってしまったU-24代表ではメンタリティに大きな違いがあった。攻め込んだ勢いそのままに先制したことで、流れは完全にA代表のものとなった。
橋下自身も「みんな気合いが入ってましたし、負けられないと話していたので、そういう気持ちを出せたかなと思います」と手応えのあるゴールだった。今季は長期離脱した期間があったものの、ロシア1部のロストフでリーグ戦14試合に出場して6得点。特に前半戦はチーム随一の得点源として機能していた。
渡欧1年目で周囲からの信頼を勝ち取り、チーム内で重要な選手となれたのもゴールがあったから。セットプレー時のセカンドボールや、味方が上げたクロスに逆サイドから飛び込んでゴールネットを揺らす得点パターンはロシアで頻繁に見られたもの。クラブでの積み重ねを代表にも還元することができた。
残念ながら62分に足をつって交代することになってしまったが、プレー強度の高さや攻守両面における貢献度の高さは際立っていた。プレーには自信が満ち溢れ、判断に迷いがない。橋本は日本代表でレギュラー争いができることを十二分に示したと言えるだろう。
「代表でプレーする以上、僕は毎試合がラストチャンスだと思って臨んでいます。ライバル意識はそこまでなくて、まずは自分のプレーを最大限発揮したいと思った中で、ゴールや攻撃の起点になるところで貢献できたことはよかった。90分間戦えなかったこと、まだまだ改善点はあるので、そこを改善していきたいと思います」
ただチームの歯車として走り回るだけでなく、自分から声を出して味方とコミュニケーションをとり、試合の流れの変化にも臨機応変に対応した。オーバーエイジとしてU-24代表に合流するためMF遠藤航がA代表を抜けた穴を心配する必要はなさそうだ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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