【写真:Getty Images】
日本代表は3日、U-24日本代表と対戦して3-0の大勝を飾った。
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史上初の“兄弟対決”として注目された一戦だったが、終わってみればスコアは大差に。日本代表の中盤で先発出場したMF守田英正は「A代表の良さが全面的に出た試合だった」と試合を振り返った。
A代表が勝って当たり前と思われるなか、選手たちはそうした外圧による影響を全く感じさせないプレーで期待に応えた。開始2分で先制すると、U-24代表の手綱を握りながらゲームをコントロールして着実に加点。東京五輪を間近に控えるチームに“大人”の格の違いを見せつけた。
それでも守田は「立ち上がりからしっかりと強度を保ちながら先制したことによって、U-24代表の方が面食らうような形になってしまったので、試合展開的にはこっちの方が少し有利な状況にはなった」と試合展開を分析する。
すっかり日本代表の主力に定着した感のある26歳のMFは「やっぱり強度の部分で、インテンシティだったり球際だったり、攻守の切り替え、そういったところはこっち(A代表)の方に優位に働くんじゃないかなと個人的に感じていましたし、まあ、思った通りの試合展開だったかなと思ってます」とも述べる。
守田が指摘した「インテンシティ」は、まさしくU-24代表に突きつけられた大きな課題そのものだ。A代表とU-24代表の間に歴然と存在する「差」は、プレー強度が大部分を占めていると言ってもいいかもしれない。
そして、選手たちが何を目指してプレーしているかという意識の違いも大差につながったかもしれない。守田は自らやA代表選手たちの見据える未来についても言及していた。
「ワールドカップに向かっての毎日の練習や試合になるので、『その試合』に対して考えるよりも、日頃の生活だったり、常にワールドカップをすごく意識しながら日々行動している。(今月の)タジキスタン戦やキルギス戦という、『その試合』に向けてどうこうじゃないので」
A代表の選手たちは約1年半後のカタールワールドカップでベスト8の壁を越えるために、今何をすべきか逆算して成長を積み上げている。この意識や視点の高さがピッチ上でパフォーマンスレベルの差となって表れたのかもしれない。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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