チームとしての評価は…
2列目の右は三好康児が先発。後半はトップ下。久保建英との相性がよく、トップ下としても正確なプレーぶりだった。後半はいつもの左でなく右でプレーした相馬勇紀は多少窮屈そうだったが、左が確定的なので右でテストということではないか。左の遠藤渓太、前田大然はこれといったプレーがなく、三笘薫と相馬がいる左に食い込むのは難しそうだ。
1トップで先発した田川亨介は持ち前のスプリントで突破してGKと1対1になったが決めきれず。上田綺世との競争になるだろうが、右サイドのほうが持ち味は出るかもしれない。林大地はアルゼンチン戦に続いて対人の強さをみせた。
久保は積極的に仕掛けていたものの、持っている能力からすればまだまだ。堂安、三笘と並んだときにどういうプレーができるか。周囲との関係性で本領が出るタイプだと思う。この試合に関しては三好とは横一線という印象。この2人はコロンビア代表のハメス・ロドリゲスとフアン・クアドラードの関係に似ているかもしれない。
コンセプトは一貫しているとはいえ、チームとしての評価は骨格ができる次戦以降になる。
(文:西部謙司)
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