U-24日本代表、「悪かったのは1人の選手ではなく…」
――試合はそのまま、3-0で終わりました。
「これは本当のゲームじゃないから、収穫とか課題はあまり出ないね。テレビで見れる紅白戦です」
――やはり、真剣勝負じゃないと課題を見つけるのは難しいのでしょうか。
「選手交代が多かったので、ワールドカップ予選やオリンピック本大会とは全然違う。森保一監督は、『この選手はよかった、よくなかった』という評価はできると思いますが、『チーム』の課題はあまり見つけられないと思います」
――個人として、印象的だった選手はいますか?
「久保のメンタリティは印象を残したね。悪かったのは1人の選手ではなくて、ディフェンスだね。オリンピックであれば、守備が堅くないといけないから」
――両チームの差はどこにあったと思いますか。
「勝負を決める位置ではA代表の選手が良かった。ストライカーはチャンスをものにして、守備陣はU-24に簡単にチャンスを与えなかった。反対にU-24はチャンスをあまり作れず、作ったハーフチャンスを活かせなかった。そして、大事な時の守備が甘かった」
「でも、オリンピック本大会はDFの3/4がA代表のレギュラーになる可能性はありますね。そして、遠藤航、久保、堂安律、前田などもいます。まだまだチャンスはあると思います」
――U-24は2日後にガーナ戦を控えています。酒井や吉田の出場にも期待したいですね。
「楽しみにしています。無事開催できるといいですね」
――今日はありがとうございました。
▽語り手:ショーン・キャロル
1985年イングランド生まれ。2009年に来日。「デイリーヨミウリ」「Jリーグ公式ウェブサイト」などにも寄稿。高校サッカー、Jリーグ、日本代表など幅広く取材している。過去にはスカパーのJリーグ番組出演も。
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