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【写真:Getty Images】
菅原由勢(AZアルクマール/オランダ)
生年月日:2000年6月28日(20歳)
2020/21リーグ戦成績:25試合出場/2得点1アシスト
日本代表通算成績:1試合出場/0得点0アシスト
オランダでは右サイドバックとして攻撃参加の精度や1対1の守備対応に磨きをかけてきた。しかし、U-24日本代表の右サイドバックをめぐる競争には、A代表の絶対的主力である酒井宏樹がオーバーエイジ選手として参戦してきた。菅原の立場は途端に厳しくなったが、東京五輪の最終メンバーに選ばれる可能性が潰えたわけではない。A代表に合流していた5月28日のミャンマー代表戦は出番なく、コンディションは万全。持ち前のユーティリティ性や欧州での成長をA代表相手にアピールできる貴重なチャンスだ。
【写真:Getty Images】
板倉滉(フローニンゲン/オランダ)
生年月日:1997年1月27日(24歳)
2020/21リーグ戦成績:34試合出場/1得点1アシスト
日本代表通算成績:5試合出場/1得点0アシスト
先月末にはコンディション不良を抱えていた冨安健洋の代役として、ワールドカップ予選デビューを飾り、日本代表での初ゴールも挙げた。オランダではリーグ戦全試合フル出場を果たし、評価も自信も高めている。今後の2試合に向けてコンディション面は気がかりだが、フィールドプレーヤーは8人まで交代可能なため、出場時間のコントロールは十分に可能。オーバーエイジとして吉田麻也がセンターバック陣に入ってくるため、板倉はボランチ起用も視野に入るが、まずはA代表のアタッカー陣を封じられるかディフェンスラインで腕試しだ。
【写真:Getty Images】
町田浩樹(鹿島アントラーズ)
生年月日:1997年8月25日(23歳)
2021リーグ戦成績:17試合出場/4得点1アシスト
日本代表通算成績:未招集
吉田の参戦により立場は厳しいが、貴重な左利きのセンターバックとして存在価値は高い。以前は線の細さや対人の不安定さなどが目立っていたが、鹿島アントラーズで不動のレギュラーに定着。肉体的なたくましさが際立つようになり、空中戦でも地上戦でも安定感が出てきた。また今季はリーグ戦で4得点を挙げており、打点の高いヘディングを武器にセットプレー時の得点源としても注目される。センターバック陣には海外組も多いが、町田にしかない強みを前面に押し出して競争を勝ち抜きたい。
【写真:Getty Images】
古賀太陽(柏レイソル)
生年月日:1998年10月28日(22歳)
2021リーグ戦成績:16試合出場/0得点0アシスト
日本代表通算成績:1試合出場/0得点0アシスト
U-24日本代表のなかでも数少ない本命不在のポジションが左サイドバックだ。2019年まで東京五輪世代のトップランナーだった杉岡大暉が2020年の鹿島アントラーズ移籍を境に低迷。今回は川崎フロンターレで新境地を開拓した旗手怜央もいるが、もともとはアタッカーの選手であり守備には不安もある。古賀も本職はセンターバックだが、クラブでも任されている左サイドバックの経験値やDFとしての守備能力に秀で、身体的なポテンシャルも光る。A代表のアタッカー陣を封じ込められれば、東京五輪出場は大きく近づくだろう。