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ブラジルの消えた逸材5人(5)。天国から地獄へ…ネイマールの憧れ、スーパースターになるはずだったドリブルキング

シリーズ:消えた逸材5人 text by 編集部 photo by Getty Images

若くして才能を披露して高く評価された選手が、そのままスター選手として活躍し続ける保証はない。怪我やプレッシャーに苦しみコンディションを落とす選手がいれば、ピッチ外での問題で活躍の場を失っていく選手も多い。今回は大きな期待を背負いながらも、大舞台から姿を消したブラジル人選手を紹介する。

ネイマールが憧れたドリブルキング

ロビーニョ
【写真:Getty Images】



FW:ロビーニョ
現所属クラブ:無所属


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 フットサルで技術を磨いたロビーニョは12歳で名門サントスの下部組織入り。当時から才能のある選手として大きな注目を浴びていた。そして、同選手はそんな周囲の期待に応えるかのようにメキメキと成長し、18歳でトップチームデビュー。ずば抜けたスピードとテクニックを武器に多くのDFを無力化し続け、19歳でブラジル代表入りも果たすなど、スーパースターへの階段を早くから上り始めていた。

 現ブラジル代表エースであるネイマールの「憧れ」だったというロビーニョは、2005年に世界有数のビッグクラブであるレアル・マドリードへ移籍。10番も着用した。しかし、ロビーニョはパフォーマンスの波が激しく、期待されたほどの活躍を見せたとは言い難かった。そして2008年、クラブがクリスティアーノ・ロナウドを獲得し、自身を控えに回すという報道に激怒したブラジル人FWは退団を要求。マンチェスター・シティに旅立つことになった。

 プレミアリーグ初挑戦を決意したロビーニョは1年目こそ活躍したが、素行の問題で監督と衝突するなど2年目で失速。その後ミランに渡り、ここでも当初は活躍したが、以降は怪我などの影響で存在感を消した。そこからロビーニョはサントス、広州恒大、アトレチコ・ミネイロ、スィヴァススポル、イスタンブール・バシャクシェヒルに在籍。輝かしいキャリアを歩むと思われたロビーニョは、欧州トップレベルからひっそりと姿を消していた。

 ロビーニョは昨年、古巣サントスに復帰。経営難に苦しむ古巣を助けるため、月給約3万円の条件を飲み込む「男気契約」だった。しかし、ミラン時代に婦女暴行事件を起こし禁錮9年の判決を受けていたロビーニョに対し女性などから批判が殺到し、契約を打ち切るスポンサー企業も出てくる事態に。結局、1週間も経たぬうちに契約は破棄されることになった。現在37歳のロビーニョは未だ現役を退いていないが、所属クラブがない状態となっている。

【了】

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