GKは初招集の…
GKには18歳の鈴木彩艶を推す。今回がU-24日本代表初招集となった同選手は、浦和レッズで西川周作からレギュラーの座を奪うなど今勢いに乗っている。身長189cmの高さを活かしたハイボール処理の安定感は見事で、ボールに飛び掛かるようなシュートストップは迫力満点。強肩で足元の技術も水準以上と、10代にしてGKに必要な能力をすべて高いレベルで兼ね備えている。良い状態にあるこのタイミングだからこそ、見てみたい選手である。
右サイドバックは菅原由勢。今季AZでは絶対的な主力ではなかったものの、エールディビジでは25試合に出場し、2得点1アシストという成績も収めた。その持ち前の攻撃力を、A代表の前でも示せるか注目。ライバル酒井宏樹の存在は大きいが、このまま黙ってバックアップに回る気は当然ないだろう。
センターバックの一角は先日のミャンマー代表戦でスタメン出場し、得点もマークした板倉滉。所属するフローニンヘンでは今季、リーグ戦全試合フル出場を果たすなど充実の日々を過ごした。対人守備や足元のスキルに優れている点はもちろん、オランダの地では何より逞しさが増した。その成長ぶりは、U-24日本代表にとってもプラス要素となるはずだ。
板倉の相棒は鹿島アントラーズでレギュラーを張る町田浩樹。長身のレフティーは今年3月のU-24アルゼンチン代表との第2戦目にフル出場し、相手を完封するなど見事なパフォーマンスを披露していた。今回出場した場合、マッチアップする可能性が高いのは大迫勇也。鹿島の先輩相手に、どこまで対応できるか。
左サイドバックは古賀太陽でどうだろうか。運動量が豊富で、左右両足をそん色なく使えることができ、ビルドアップへの参加も苦にしていない22歳は、今回ピッチに立った場合、柏レイソルの先輩である伊東純也と対戦する可能性が高い。ベルギーで活躍するスピードスターを封じ込めることができれば、森保監督からの評価はさらに高まること間違いなしだ。