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サッカー日本代表vsU-24日本代表の“兄弟対決”、実現の背景とは? 選手たちの反応は…

text by 編集部 photo by JFA

日本代表
【写真提供:JFA】



 日本サッカー協会(JFA)は1日、北海道・札幌で3日に開催予定だったキリンチャレンジカップの日本代表対ジャマイカ代表戦の中止を発表した。

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 渡航に必要な新型コロナウイルス検査の陰性証明書類に不備があったため、先月31日までに来日予定だったジャマイカ代表選手たちの一部が出発地である欧州で足止め状態となっている。現在までに来日できているのはアメリカから出発した10選手と監督・スタッフ陣で、3日の試合開催に必要な人数が揃わないという判断から中止が決まった。

 そこでJFAは急きょ、ジャマイカ戦が予定されていた同じ日の同じ会場で、日本代表対U-24日本代表のチャリティマッチを開催することを発表。図らずもA代表と東京五輪代表候補の“兄弟対決”が実現することとなった。

 1日午後にオンラインで記者会見を行ったJFAの田嶋幸三会長は「反町(康治)技術委員長、森保(一)監督、横内(昭展)監督、選手たちという感じで、みなさんで話してくれたと聞いています」と明かした。

 今回の“兄弟対決”は代表チーム主導で、その意思に選手たちも同意して実現したようだ。田嶋会長も「こういう事態になったとき、JFAが一丸となって、監督、コーチ、選手たちが協力してくれて試合が行えることに感謝したいと思います」と謝意を述べた。

 森保監督がA代表とU-24代表を兼任し、「1チーム2カテゴリー」と世代間の壁を取り払った強化を進めてきたことも、急な予定変更を実現できた大きな要因だろう。両チームの対戦が決まり、急てはあったが、選手たちが所属する各クラブにも合意が取れているという。

 田嶋会長は「普段、日本代表同士の試合は見られないが、東京五輪(間近)だからこそできたこと」と語り、ワールドカップ最終予選を見据えるA代表と五輪本大会に向けた最後の競争に挑むU-24代表のモチベーションが共に高いこともあって「非常に興味の湧く試合になってくれると思っています」と期待を寄せている。

 オーバーエイジ選手としてU-24代表に加わっているMF遠藤航も、「急な移動でしたけど、悲観的にはなっていないし、U-24代表の選手たちはA代表の選手たちとやるのを今は非常に楽しみにしている。僕個人的にもU-24代表がA代表とやれるのは素晴らしい強化試合になると思っているので、ポジティブに考えています」と語った。

 前日夜にスタッフから予定変更を知らされ、U-24日本代表のMF遠藤渓太も「チームとして勝つことを求められていると思うので、(相手が)A代表の素晴らしい選手の方々というのはありますけど、1つの試合だと思って、自分たちの力を最大限に見せて試合ができれば」と、打倒・A代表に燃えている。同DF橋岡大樹も「絶対に負けたくない気持ちが強い」と強い意気込みを口にした。

 A代表とU-24日本代表は1日にチャーター便で札幌へ移動。それぞれ現地での調整に入った。当日はそれぞれのプライドが真正面からぶつかり合う、質の高い試合を見ることができそうだ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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