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ポーランド代表の中盤の要ピオトル・ジエリンスキ【写真:Getty Images】
カツペル・コズウォフスキ
生年月日:2003年10月16日(17歳)
所属クラブ:ポゴニ・シュチェチン
20/21リーグ戦成績:20試合出場/1得点3アシスト
代表通算成績:1試合出場/0得点0アシスト
今大会に挑むポーランド代表の最年少メンバーだ。昨年1月に自動車事故に遭って大怪我を負い、半年近くトレーニングできない状態にあったようだが、そこから見事に這い上がった。攻撃的なMFだが守備的MFとしても「働ける」としており、好きな選手は「幼い頃はクリスティアーノ・ロナウドだったけど、時間が経つにつれポール・ポグバになった」と語っている。
プジェミスワフ・フランコフスキ
生年月日:1995年4月12日(26歳)
所属クラブ:シカゴ・ファイアー(アメリカ)
2021リーグ戦成績:6試合出場/0得点0アシスト
代表通算成績:10試合出場/1得点0アシスト
ロシアワールドカップにも出場したカミル・グロシツキが選外となり、MLS(メジャーリーグサッカー)でプレーするウインガーが招集されたのは少々意外だったか。なぜなら彼は、2019年以来代表から声がかかっていなかったからだ。つまり、パウロ・ソウザ体制初招集となる。持ち味のスピードとダイナミックさを前面に出し、爪痕を残せるだろうか。
グジェゴシュ・クリホビアク
生年月日:1990年1月29日(31歳)
所属クラブ:ロコモティフ・モスクワ(ロシア)
20/21リーグ戦成績:26試合出場/9得点3アシスト
代表通算成績:78試合出場/4得点5アシスト
かつてセビージャやパリ・サンジェルマン(PSG)でもプレーしたMFで、ポーランド代表では長く背番号10を身につけている。出足の鋭い寄せからパワフルにボールを奪うことができ、そこからのパス捌きにも定評のある選手だ。前回のEUROや2018年ロシアワールドカップ同様、今大会も中盤における中心的存在としてチームを牽引していく。
プジェミスワフ・プワヘタ
生年月日:1998年3月23日(23歳)
所属クラブ:ノーリッジ(イングランド)
20/21リーグ戦成績:26試合出場/1得点2アシスト
代表通算成績:3試合出場/0得点0アシスト
2020/21シーズンよりノーリッジに在籍するウインガー。左右両サイドをこなすことができ、「よく見ている」選手はマンチェスター・シティのラヒーム・スターリングと話す。代表では切り札として使われるはずだが、目に見える結果を残せるか。ちなみにサッカーを始める前はボブスレーをやっていて、兄は同競技の選手として冬季オリンピックにも出場した。
ヤクブ・モダー
生年月日:1999年4月7日(22歳)
所属クラブ:ブライトン(イングランド)
20/21リーグ戦成績:14試合出場/4得点2アシスト(レフ・ポズナン)
20/21リーグ戦成績:12試合出場/0得点0アシスト(ブライトン)
代表通算成績:8試合出場/2得点1アシスト
今年1月にレフ・ポズナンからブライトンへ移籍。加入当初は出番がなかったものの、3月からは主力としてプレーし、チームの残留に貢献していた。グレアム・ポッター監督からは練習へ取り組む姿勢とその成長ぶりを評価されており、選手本人はプレミアリーグでの1年目を「満足いく結果だと思う」と振り返る。クラブでの充実ぶりを、EUROでも示すことができるか。
カミル・ヨジュビアク
生年月日:1998年4月22日(23歳)
所属クラブ:ダービー・カウンティ(イングランド)
20/21リーグ戦成績:41試合出場/1得点3アシスト
代表通算成績:12試合出場/2得点2アシスト
3月に行われたカタールワールドカップ欧州予選では3試合で1得点1アシストを記録と活躍。とくに敵地でのハンガリー代表戦で見せたパフォーマンスは素晴らしく、パウロ・ソウザ監督のハートをガッチリと掴んだ。個で突破するだけでなく、視野が広く味方をしっかりと使える23歳は、自身初となる大舞台でもインパクトを残せるか。
マテウシュ・クリヒ
生年月日:1990年6月13日(30歳)
所属クラブ:リーズ・ユナイテッド(イングランド)
20/21リーグ戦成績:35試合出場/4得点5アシスト
代表通算成績:30試合出場/2得点3アシスト
鬼才マルセロ・ビエルサ監督の下で主力を張るベテラン。とにかく運動量が豊富でスペースへの走り込みを繰り返すことができ、守備でも積極的に働く。そしてボールを持てば非凡なパススキルを駆使して攻めの勢いを加速させることを可能としている。代表デビューは2011年のことだが、EURO出場はこれが初めて。気合は十分に入っているはずだ。
カロル・リネティ
生年月日:1995年2月2日(26歳)
所属クラブ:トリノ(イタリア)
20/21リーグ戦成績:27試合出場/1得点0アシスト
代表通算成績:30試合出場/2得点0アシスト
とにかくエネルギッシュで守備時は汚れ仕事を厭わず、攻撃では縦へのダイナミズムでチーム全体にアクセントを加える。基本技術も高い。前回のEUROとロシアワールドカップはメンバーに選出されながら出場が「0」に終わっており、今回こそ出番を狙う。ただ、所属するトリノでは今季、後半戦に出場機会が激減。このあたりは今大会での序列にも影響してくるか。
ピオトル・ジエリンスキ
生年月日:1994年3月20日(27歳)
所属クラブ:ナポリ(イタリア)
20/21リーグ戦成績:36試合出場/8得点11アシスト
代表通算成績:59試合出場/6得点11アシスト
ポーランド代表には欠かせない中盤の要だ。左右両足をそん色なく使いこなすことができ、ポジショニングの良さと視野の広さを活かして組み立てと崩しの両局面でハイレベルに仕事をこなす。基本的には中央での起用が多いが、代表チームでは両サイドで使われることもあるなど、ユーティリティー性も魅力。今大会で注目を集める選手の一人と言っていいだろう。