【写真:Getty Images】
カタールワールドカップ・アジア2次予選、日本代表対ミャンマー代表が28日に行われた。日本が10-0の勝利を収め、最終予選進出を決めた。
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格下相手といえども、2試合連続二桁得点で勝利した日本の攻撃力は褒められるべきだ。その10得点という数字の裏には日本の攻守を支える遠藤航の存在が大きい。ドイツ・ブンデスリーガで活躍する日本の”舵取り役”は代表戦でもその実力を遺憾なく発揮していた。
遠藤の特徴といえば、対人の強さ。ボランチの位置で相手の攻撃を摘み取る守備力が魅力だ。今季のブンデスリーガにおいて、デュエル勝利数は「476」を記録。リーグ1位の成績となっている。屈強な海外選手相手にも負けないフィジカルを兼ね備える。
遠藤の良さが光ったのは日本の7点目。66分、日本は相手陣内でボールを回しゴールに迫る。遠藤もパス回しに加わり、素早いパス回しで相手の守備網をかいくぐろうとする。しかし大迫勇也のパスは通らず、相手ボールに。ボールを奪われカウンターのピンチの可能性もあったが、遠藤がボールを拾った相手に突進。体を投げ出しながらボールを奪うと、大迫がボールを拾い南野拓実にスルーパス。南野は冷静にゴールを奪った。
遠藤は大迫がボールを奪われた瞬間、一歩前に踏み出し相手の様子を伺う。そして足元からボールが流れたところを見逃さず。抜群の瞬発力でボールに向かう。そして”デュエル王”はボールを掻っ攫い、最後はゴールまで繋がった。素早い攻守の切り替えでボールを奪われた瞬間に守備にいく。それだけ状況判断に優れている証拠だ。
ショートカウンターは海外の強豪にも有効で、高い位置でボールを奪うことができれば、ゴールに繋がる可能性が高い。逆にボールを奪われてすぐのカウンターは失点に繋がる可能性が高い。実際にここを狙ってくる海外のチームは多い。その為、遠藤の守備は味方のピンチを防ぎ、さらにはチャンスに繋げることができるという凄さがある。
オーバーエイジ(OA:25歳以上)枠で選出されている遠藤はU-24日本代表に合流することになる。東京五輪でメダルを獲得するためには、遠藤の力が必要となってくるはずだ。日本が誇るブンデスの”デュエルキング”に今後も注目だ。
【了】