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板倉滉が吉田&冨安コンビを脅かすか。堂々たるプレーで日本代表初得点、確かなパスさばきで攻撃の起点に

text by 編集部 photo by Getty Images

板倉滉
【写真:Getty Images】



 日本代表は28日、カタールワールドカップのアジア2次予選でミャンマー代表に10-0の大勝を収めた。

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 この試合では、センターバックで主戦を担ってきたDF冨安健洋がひざに違和感を訴えてプレーできず。DF吉田麻也の相方には東京五輪世代のDF板倉滉が起用された。

 オランダ1部のフローニンゲンでクラブ年間最優秀選手にも選ばれた板倉は、堂々としたパフォーマンスで完封勝利に貢献するとともに、90分には試合を締めくくるゴールも奪って存在感を発揮した。

 日本代表で5試合目の出場にして初ゴールとなり「素直に嬉しい」と喜びを爆発させた24歳は「いいボールが来れば決められると思っていました。本当に『ここにきてくれ』というところに(南野)拓実くんが蹴ってくれたので、『もうこれは決めなきゃ』という感じでした」と自らのヘディング弾を振り返った。

 得点以外の場面でも、守備では相手にほとんどチャンスを作らせず、攻撃では「相手が引いてたので、自分が(ボールを)持ち運んでいくことで、チャンスが作れる。常に相手の状況を見ながらやっていました」とビルドアップ時の的確な配球などで持ち味を遺憾なく発揮した。

「コパ・アメリカの時からA代表に呼ばれて、何回か行っていますけど、今まで自分の中で納得できるプレーがなかなかできてなくて、代表の一戦の重みをすごく感じていました」

 東京五輪世代のU-24日本代表での活動も多く、A代表招集や試合出場も散発的。ミャンマー戦がワールドカップ予選初出場だった。冨安と吉田の壁は厚いが、「自分はスタメンを奪うつもりでやっていますし、自分がどんどん活躍していかないといけないと思っているので、そういう意味で引き締まった気持ちでやりました」と固い決意を抱いての90分間だった。

 板倉はこの後、A代表から離脱してU-24代表に合流する。「もっともっといいパスを前の選手に供給できたと思うし、そこはさらに次の試合の課題になってくる」と大勝のなかでも改善点を見つけたが、それを克服してさらに成長した姿をワールドカップ予選で披露する次のチャンスは9月になる。

 オランダで揉まれ、自信をつけ、一層たくましくなった姿をまずは東京五輪の結果で証明し、A代表の競争に本格的に割って入るのが次のステップだ。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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