【写真:Getty Images】
日本代表は28日、カタールワールドカップのアジア2次予選でミャンマー代表に10-0の大勝を収めた。
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総得点の半分を決めたのは1人の選手だった。FW大迫勇也はフル出場で5得点。前線で圧倒的な存在感を放ち、ミャンマー代表に格の違いを見せつけた。
試合前から「取れるだけ点数を取りたいなとと考えてました」というエースストライカーは本能のままにゴールネットを揺らし続けた。
大迫は22分にDF長友佑都のクロスにヘディングで合わせてチームの2点目を奪ったのを皮切りに、30分のPK、36分の追加点も含めて前半だけでハットトリックを達成。後半開始直後の49分と終盤の88分にも得点を加えた。
5得点のなかで最も気に入っているのは、自身の最初のゴールとなった「長友さんからのセンタリングからのヘディング」だと大迫は明かす。「しっかり中で駆け引きできて、(ボールを)待っていたので、そこからうまく入っていけた」イメージ通りの一発だった。
日本代表での通算得点数は「23」に伸び、レジェンドFW高原直泰に並んだ。しかし、「積み重ねなので、今に満足せず、また次にしっかりとトレーニングするだけだと思っています」と大迫に慢心はない。
今季は所属するブレーメンで不遇の1年を過ごし、クラブも2部降格という結末を迎えてしまった。その鬱憤を晴らすような大爆発でエースらしい存在感を誇示した大迫は、個人としてワールドカップ予選2試合連続のハットトリックを達成した。
日本代表戦での1試合5得点は1972年の釜本邦茂氏、1997年の三浦知良に続いて史上3人目の快挙だ。来月3日のジャマイカ代表戦を皮切りに始まる4連戦でも、大迫にはさらなるゴール量産が期待される。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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