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【写真:Getty Images】
ハキム・ツィエク(モロッコ代表/背番号22)
生年月日:1993年3月19日(28歳)
20/21リーグ戦成績:23試合出場/2得点3アシスト
今大会成績:10試合出場/2得点0アシスト
ツーシャドーは最も予想が難しいポジションだ。メイソン・マウントはほぼ確実だが、他にクリスティアン・プリシッチやカイ・ハフェルツがおり、ティモ・ヴェルナーもできる。ただ、プリシッチは終盤全く調子が良くなく、ヴェルナーは最前線での出場が濃厚。そうなると終盤に1トップとして調子を上げたハフェルツはベンチに回ると予想する。そのため今回は、モロッコ代表MFを挙げた。
今季アヤックスから加わった背番号22はとにかく足元のテクニックに長けており、狭いエリアでボールを受けても巧みなタッチを使いながら難なくキープすることができる。また、左足のキック精度の高さも大きな武器で、とくに右サイドから相手GKに向かっていくようなクロスは絶品。文字通りゴールに「直結」する。ビッグイヤーが懸かった試合で、この男の左足から歓喜の瞬間は生まれるか。
【写真:Getty Images】
メイソン・マウント(イングランド代表/背番号19)
生年月日:1999年1月10日(22歳)
20/21リーグ戦成績:36試合出場/6得点6アシスト
今大会成績:10試合出場/2得点1アシスト
フランク・ランパード監督の下で昨季ブレイクしたチェルシーの未来だ。今季も開幕からスタメン出場を継続しており、FAカップではキャプテンも経験。恩師ランパードが去りトーマス・トゥヘルが新監督に就任した後も、変わらずレギュラーとしてシーズンを駆け抜けた。今季の最終的なリーグ戦成績は6得点6アシスト。チームで2番目に多く得点に関与した選手となった。
オフェンスセンスは22歳とは思えぬほど光るものがある。正確なキックと視野の広さを武器にチャンスメークすることもできれば、非凡な動き出しから危険なエリアに侵入し自らフィニッシャーになることも。そして、強度の高いプレミアリーグで十分に通用するほどのフィジカルも持っており、それを活かしたドリブル突破でも存在感を誇示する。まさに、何でもできてしまう恐ろしいMFだ。
【写真:Getty Images】
ティモ・ヴェルナー(ドイツ代表/背番号11)
生年月日:1996年3月6日(25歳)
20/21リーグ戦成績:35試合出場/6得点12アシスト
今大会成績:11試合出場/4得点2アシスト
RBライプツィヒでゴールを大量生産し、昨夏大きな期待を受けてチェルシーにやって来た。しかし、プレミアリーグ参戦1年目はなかなか苦労した。超がつくほどのビッグチャンスを逃すことが何度かあり、継続してゴールを記録することができず。最終的にリーグ戦では6得点を奪ったが、やはりストライカーとしてはかなり寂しい数字。加入当初の期待値を下回ったのは事実だろう。
ただ、まったくダメダメだったわけではない。自慢のスピードを活かして相手背後へのランニングを繰り返すなど動き自体は悪くなく、プレミアリーグでは12アシストを記録している通り、チャンスに絡む機会も決して少なくなかった。もちろん、ゴール数は褒められたものではないが、チームに馴染んできているのは事実だろう。決勝で、何かをやってくれる雰囲気は漂っている。